安保法案衆院通過 社民党首が佐賀市で街演
2015年07月17日 14時11分
「平和国家180度変わる」
安全保障関連法案が衆院を通過した16日、社民党の吉田忠智党首が法案反対を訴える全国遊説を佐賀市からスタートした。大型商業施設前で街演し、「佐賀の皆さんと共に、強い怒りを持って強行採決に抗議したい」と呼び掛けた。
台風が近づく強風の中、吉田党首は「何時間議論しようと憲法違反の戦争法案であることに変わりない。戦後70年の平和国家としての在り方を180度変えてしまう。参院では徹底的に安倍政権を追及する」と拳を振り上げて買い物客らに訴えた。
演説後、吉田党首は報道陣に「佐賀空港にはオスプレイ配備計画も持ち上がっている。まず、九州の佐賀から全国遊説の第一声をできて良かった」と語った。
法案に反対する市民団体「特定秘密保護法の廃止を求める市民の会・佐賀」(畑山敏夫代表)もJR佐賀駅前で街頭活動をし、衆院本会議で強行採決に踏み切った与党を「数の力による独裁政治だ」と非難した。
約10人が「アベ政治を許さない」「戦争はばかげています」と書かれた横断幕やボードを掲げ、ビラを配りながら「国民の意見よりも、アメリカとの約束を優先させる今回の強行採決を黙って見過ごすわけにはいかない」と批判した。松枝正幸事務局長は「安倍さんは民意も憲法も無視している。法案反対の声をもっと大きくしていかなければ」と活動継続へ力を込めた。