夏至を前にして、スイスはどの家の庭にもバラが満開の季節です。湿気た空気にのって、時々ニワトコの木の甘い香りが流れてきます。
今日から2週間、帰省するためにブログをお休み致します。
その前に1つだけ、お祝いしたいことがあります。
5月末にドイツで開催されたパッシブハウス国際会議にて、パッシブハウスアーキテクチュアプライスが発表されました。そこで世界各国から60の建築事務所が応募の中から、スイスの建築事務所とHalle58Architektenが第一位、日本のKeyArchitectsが第二位を授賞したのです。
第二位を授賞したのは、KeyArchitectsの「鎌倉の家」。日本初の認証を受けたパッシブハウスが高い評価を受けたことは大変喜ばしいことです。温暖地の都市的環境における貴重な事例だと思います。この家を初めとして、パッシブハウス基準が今後、日本の行政に受け入れられて、次世代省エネ基準にとって代わる日を楽しみにしています。下記のサイトは、省エネ建築に関心のある方には必読です。
パッシブハウスジャパン
http://www.passivehouse-japan.org/
KeyArchitectsのサイト
http://www.key-architects.com/contact.html
第一位はベルン市にあるリーベフェルド地区の三世帯住宅。2008年にコンフォルト105号でも紹介した、個人的にも思いいれがあったので嬉しく思いました。鎌倉の家もリーベフェルドの家も木造で、都市部においてパッシブハウスには有利ではない長細い敷地と建物の形でも、美しく機能的な空間とパッシブハウス基準を両立させているのが印象的です。
リーベフェルドの家については、講演でも紹介してきましたが、読者の皆様のために、ブログでもこの夏に紹介したいと思っています。
建築事務所Halle58Architektenのサイト
http://www.halle58.ch/
Halle58Architektenの作品集
http://www.amazon.de/Halle-58-Architekten-Ulrich-Pfamatter/dp/3905711079/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1276752725&sr=1-3
KeyArchitects代表の森みわさん、Halle58Architekts代表のペーター・シュルヒさん、
おめでとうございます!!