昨年から取り組んできた新しいエネルギー共著本がようやく出版に漕ぎつけました!!
2014年頃からずっと温め続けてきた企画です。日本で再生可能エネルギーの仕事に携わる幅広い方々に読んで頂きたいという願いを込めて、ドイツ・スイス在住のジャーナリスト・専門家5人が全力で取り組みました。
タイトル:「進化するエネルギービジネス100% ~100%再生可能へ! ポストFIT時代のドイツ」
出版社:新農林社
著者:村上敦、滝川薫、西村建佑、梶村良太郎、池田憲昭
ISBN-13:978-4880280950
概要:
ポストFIT時代に突入した、「ビジネスとしての欧州再エネ」の新側面に迫る!自然と調和する持続可能な発電設備のデベロップメントから、自家消費、直売、VPP、系統の柔軟化、デジタル化、セクターカップリングまで。欧州在住ジャーナリストがエネルギー自立の進化を現場からレポート。分散型エネルギー社会実装によって変容するエネルギービジネスはどこへ向かうのか?
ご購入方法:
アマゾンでの販売開始はまだこれからですが、現在、下記の方法でお求め頂くことができます。
① 下記のオンラインショップから注文できます。
新農林社 www.shin-norin.co.jp/shop/24_5494.html
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/15415890/
TSUTAYA http://tsutaya.tsite.jp/item/book/PTA0000VUJM3
② 書店での取り寄せ。1週間程度で書店に届くようです。
この本は「100%再生可能へ!」シリーズの第三弾となります。
第一弾である2012年出版の共著本「欧州のエネルギー自立地域」(学芸出版社)では、欧州中部で広がる地域や市民たちが中心となったエネルギー自立の運動を紹介しました。また第二弾である2014年の「ドイツの市民エネルギー企業」(学芸出版社)では、地域主体・地域密着の再エネ事業体の形について紹介しました。シュタットヴェルケや市民エネルギー協同組合、市民エネルギー企業等についてです。そして地域にとって、より大きな経済的付加価値を生み出すようなエネルギーヴェンデ(大転換)の在り方と意義について報告しました。
これらの本から数年が経ち、日本ではFIT導入による再エネ電力の拡張も進みはじめました。同時に、欧州中部のエネルギーヴェンデも次のステージへと進化しています。そのような中、「100%再生可能へ!」シリーズの第三弾である本著では、次の2点を報告しています。
第一部では、「再エネ開発と自然保全の両立」というテーマを扱います。人も自然も持続可能な社会作りのための再エネです。このテーマは一見ビジネスと関係ないようですが、地域社会から再エネ事業が理解を得て、持続可能に拡張を続けて行くためには不可欠な側面です。日本での自然破壊型の太陽光発電の大型設備の話題が時折聞こえてくる中、本書では持続可能で、地域の自然を促進するような開発のための具体的な計画や管理の事例を紹介しています。
第二部では、「ポストFIT時代の再エネビジネス」というテーマを扱っています。ドイツやスイスでは安価な再エネを活用したFITに頼らない再エネ事業が増えてきています。ただ作る時代を終え、需要と供給をマッチングさせるエネルギーヴェンデが進行中です。直売制度、直接消費、蓄電、バーチャル発電所等について、豊富な具体例を交えて解説します。最後には、100%再エネ時代のビジョンである、電力・熱・交通の分野が融合してゆくセクターカプリングについて紹介しています。
このように今伝えておきたい事を1つの本に盛り込んだ結果、かなり幅広いテーマを包括する贅沢(?)な本になりました。再エネ事業の次の一歩、そして持続可能な方向への進化のために、参考にして頂ければ嬉しい限りです!!
お知らせ
● 新エネルギー新聞のウェブサイトに本著の内容を紹介する記事が掲載されています
共著者の村上敦さん等による、本著の内容を紹介する連載記事の全文を、下記リンクからご覧になることができます。
● 本著の内容をテーマとした視察セミナー(6月)への参加者を募集中です
6月21日~26日にドイツにて、本著の内容をテーマとした視察セミナー「ポストFIT~持続可能な再エネビジネス」をミット・エナジー・ビジョン社が開催します。現地集合、現地解散のプログラムになっています。プログラム詳細・お申込み方法は下記リンクよりご覧ください。
https://www.mit-energy-vision.com/
● 「滝川薫のウェブサイト」が開通
私の活動を紹介するウェブサイトを作成しました。下記リンクからご覧になることができます。写真をご提供下さった皆様に感謝致します。