今日も引き続き、パッシブハウス基準関連のお知らせです。
11月6~8日は「国際パッシブハウスの日」です。
ドイツやスイスでは、全国各地でパッシブハウス基準の建物のオープンドアデイが一斉開催されます。
各国のパッシブハウス振興会(IG Passivhaus)がオーガナイズしているイベントで、この会はパッシブハウスに携わる設計者や設備、建材や建設関係の企業がメンバーとなっている民間組織で、各地域ごとの部会から成ります。
スイスでは半官半民の省エネ認証制度ミネルギー連盟とパッシブハウス振興会が共同で、スイスのパッシブハウス基準である「ミネルギー・P・ハウス」のオープンドアデイを 11月7~8日に開催します。75戸の実際に住んでいる住宅が解放される予定です。
目的は、広範囲な人々に地域の最寄のミネルギーPハウスを気軽に体験してもらって、お施主さんの体験や感想を聞き、その造りや機能、快適性を確かめてもらうこと。最寄の見学できる家はこんな風にインターネットの地図からも探せるようになっています。http://www.toft.ch/
私も昨年のオープンドアデイで、私の住む村の医者K氏が建てたパッシブハウスを見学させてもらいました。パッシブハウス基準の躯体を光発電パネルとソーラー温水器、地熱ヒートポンプの組み合わせにより、通年するとエネルギー自給型の住宅でした。(素人の私には高価な地熱ヒートポンプは設備過剰に見えましたが。)お施主さんが、設計者がパッシブハウス研究会のアドバイスを受けながら設計を進めていった様子などを話してくれました。
その時に、私の住む農家の大家のおばあちゃんも一緒に行ったのですが、見学後、保守的な彼女が「新築するならこういう建て方が当たり前にならなくっちゃね」と言ったのには驚きました。
(写真:木造のK邸の外観と三層断熱ガラスによる大きな窓面のある明るい居間)
近い将来、日本が国際パッシブハウスデイに参加する日を楽しみにしています!