ペルソナマーケティング

中小企業診断士の長谷川進です。こんにちは。
今日はペルソナマーケティングについてのお話です。

ペルソナマーケティングについて、皆さんご存知でしょうか。

ここ数年ビジネス雑誌などでも取り上げられるようになっており、言葉は聞いたことがあるという経営者の方も多いはずです。

名前や住所、性格、趣味、ライフスタイルに至るまでプロファイルを細かく定めた架空の顧客像を作り上げ、その1人に向けてマーケティング活動を行う。一般的にペルソナマーケティングはこのように定義されています。

この考え方は、市場を細分化し、その中のターゲットに対してマーケティング活動を行うという、データを重視した伝統的なマーケティング理論とは考え方が違います。

消費者の嗜好や価値観が多様化し、インターネットに代表される情報基盤を誰でも簡単に使いこなせる現代社会においては、データだけでは説明しきれないことが度々発生します。

こういう時代だからこそ、顧客に徹底的にこだわるペルソナマーケティングに注目が集まっているのでしょう。

ペルソナマーケティングの顧客像を作り上げるという考え方は、中堅・中小企業に是非参考にしていただきたいと思います。

経営資源の制約から、データを重視した伝統的なマーケティング理論を実施している中堅・中小企業は少ないでしょう。データを分析しても、実際の経営にどのように生かしていくべきか、はっきりしない中堅・中小企業も多いのではないでしょうか。

そういった中堅・中小企業であっても、日頃の現場や日常業務での経験に基づいて、顧客について議論することは取り組みやすいのではないでしょうか。

具体的な顧客像を作り上げ、自分たちの強みをどのように発揮していくのか。あるいは弱みをどのように改善していくのか。

このような自社の経営資源をベースにした議論を進めた上で、必要に応じたデータ分析を行うような取り組みの方が、効率的かつ効果的に議論を進めることができるでしょう。

これは顧客をイメージしやすい小売業だけの話ではありません。製造業やサービス業であっても、顧客について徹底的に議論することの重要性は変わりません。


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