SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

ラリー・モンテカルロ1991

2007年01月13日 | Weblog


 日本車の性能が欧州車のレベルに追いついたのはおそらく1991年、トヨタチームがモンテカルロラリーを制覇したその年であろう。だがこの記念すべき勝利は、たなぼたの勝利であった。ひとりの無名の走り屋が、この伝統と格式のある大きなイベントで、予想外の番狂わせを演じてみせたのである。フォードチームにスポットで抜擢された地元の走り屋フランソワ・デルクールが、トヨタの期待するカルロス・サインツや名門ランチアのスタードライバー達をおさえ、ラリー最終日までトップを独走していたのである。最終SSの夜のチュリニ峠には、このフランスの新しい英雄を歓迎しようとする人々が多く集まり、いつもより盛り上がっていた。だがそのゴール前あと僅かのヒルダウンで、デルクールの車はまさかのサスペンション・トラブルをおこしてしまう。まともに走らなくなった車をなんとかゴールさせたときには、順位は三位にまで後退していた。この映像では、ゴール後に泣き伏せてしまうデルクールを人々がなだめ、その健闘を称えている。いいシーンだ。

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