カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ウォ・ラムヘー~

2020年08月01日 22時11分59秒 | 映画 / MOVIE

2006年公開、タイトルはヒンディー語で「それらの瞬間」。
1970年代~83年に活躍した女優パルヴィーン・ラビと
映画監督で脚本家のマヘーシュ・バットとの不倫関係がベース。
マヘーシュ本人のプロデュースであるから間違いないだろう。

写真左より主演のカンガナ・ラーナウト、
中央がマヘーシュ・バット、右パルヴィーン・ラビ。

パルヴィーン・ラビ:1949~2005、グジャラート州出身。
アミターブ・バッチャンなどと共演。
女優引退後はインテリア・デザイナーとしても活躍したが、
晩年は糖尿病により車いすで生活しており、
自宅で孤独死しているのが発見された。

マヘーシュ・バット:(1948~)はアーリヤ・バットの父親。
俳優カビール・ベディと別れ精神的に弱っていたパルヴィーンと
1977~80年に不倫関係にあった。

パルヴィーンの統合失調症が原因で関係は終わったが、
その後もマヘーシュは治療のためにアメリカや
バンガロールに連れて行ったり、彼女のために映画を製作する
など精神的な支えとなったそうだ。

もともと統合失調症だったようなのでマヘーシュの責任ではない、
と思われるがここまでできるとは凄い。マヘーシュも凄いが、
許した家族(特に奥さん)も凄いね。

この作品以外にもパルヴィーンをトリビュートした映画を、
何本か製作している。

  <ストーリー> 

女優のサナ(カンガナ・ラーナウト)が、
手首を切って自殺を図った。
映画監督のアディティア(シャイニー・アフジャ)は早朝、
その連絡を受け病院へ駆けつける。ICUの前で、
医師から大量の出血で生命に危険がある事を聞き、
アディティアはサナとの出会いからを回顧する。

アディティアはデビュー作品にサナを起用したいがために、
パーティでサラを挑発し契約にこぎつける。
最初の映画はヒットし、その後の作品の撮影も進んで行く。

 ニキール

サナはニキール(シャード・ランダワ)に見いだされ、
スターとなったため公私共々依存しているが、
他の女性と一緒の所を目撃し家を飛び出す。

映画のためにサナを利用していたアディティアだったが、
次第に深い関係になっていく。

ところが彼女は精神的に病んでおり、
以前よりラニと言う女性に殺されそうになる幻覚を見ていた。
アディティアはサナの祖父母を訪ね、ラニの事を聞き出す。
撮影中にラニを見て錯乱したサラは救急車で病院に運ばれる。

 幻想のラニ

サナを金づると考えているニキールはサナの母親を言いくるめ、
病気の治療のために電気ショックを与える方法を選択するが、
アディティアは自分の父親がそれで病気が悪化した事を知っており、
自分が24時間ずっと付き添い治して行く事を決め、
病院からサナを連れ出しゴアへ行く。

サナの状態は良い事もあったが悪化して行くき、ラニの幻覚が、
アディティアを殺せと言うのでアディティアを刺してしまう。
その後、サナは忽然と姿を消してしまった。

あれから3年・・・サナが自殺を図った事で再会した二人だったが、
サナはアディティアの腕に抱かれ死んでしまう。

 実際、もし一世を風靡した女優が3年も雲隠れできるか?
 精神を病んでいる人間が誰の助けもなく生活できるのか?
 と言う疑問はあるが、映画だからいいのか・・。

 カンガナは当時19歳・・・・見えない・・・。
 2008年公開の「ファッション」でも凄いと思ったけど、
 この人は本当に凄いっ! どんな演技でも役でも
 体当たりと言う表現がぴったりハマる。

 そう思うと「クィーン」で演じた普通の女性の役は、
 物足りなく感じるのだった。

 パルヴィーン・ラビは1970年代の人なので、
 現代においてどのくらいの知名度があるのか解らないが、
 機会があれば作品も観てみたいと思う。カビール・ベディも。

コメント
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