カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「俺はエージェント」大沢在昌

2021年12月22日 21時42分59秒 | 本 / BOOKS

2017年の作品であるが・・・大沢作品とは思えないほどの、
力の抜けたとぼけた軽い作品である。

町のある居酒屋の常連で007に憧れる若者・村井と白川老人は、
スパイ談議に明け暮れていた。ある日、一本の電話で呼び出された
白川は村井の家にやって来て行動を共にするように話す。
ついていった村井は白川がエージェント(諜報部員)である事を知る。

隠れ家で拳銃を取り出した白川は村井に20年前の任務の後、
一般市民として暮らしていた事を話しアシスタントとして
採用する事を告げる。驚く村井だったが白川の指示通りに、
駐車場から車を出す。そこへ居酒屋のおかみがやって来て、
拳銃を村井に突きつける! 危機一髪で白川がおかみを射殺し、
村井は命を助けられる。

任務復帰を仲間たちに告げる役目の白井は村井を連れて、
昔の仲間を訪ねていく。

素人の村井が役に立つのか? と思っていたら・・・・
なんと村井は公安の刑事で白川を監視していたという設定。 
居酒屋の夫婦は敵方から差し向けられたスパイだった。

白川と村井は昔の仲間たちを訪ねるが皆70歳以上の老人で、
施設に入っていたり、死んでいたり、家族が跡を継いでいたり、
と言う無茶苦茶な展開。そして敵方の諜報機関と外国人の協力者、
公安や警視庁にもスパイがいたりで、だれが敵で味方なのか? 

 次から次へと登場人物が現れて(笑)どたばた喜劇的な感じで
 進んで行き、最後まで漫画みたいなノリであった。

コメント
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