東京駅で過去に起きた事件が2つある。
1921年(大正10年)11月4日、
原敬(はらたかし)首相が暗殺された。
場所は東京駅の丸の内北口。
券売機の左側の壁にこの説明書きがある。
山手線大塚駅の職員だった中岡艮一(こんいち)18歳が、
原首相の右胸を短刀で刺して殺害した。
当時の現場の写真。
現在の様子。上の写真の×印の場所には、
このマークが埋め込まれている。
その場で取り押さえられた中岡は死刑求刑に対し無期懲役の判決を受けるも、
1934年(昭和9年)に恩赦で出獄した。
原首相に反感を抱く上司に影響されたとか、
右翼思想を持っていたとか言われているが確証はない。
犯行動機も恩赦の事情やその後の人生にも不可解な点が多い。
中岡は出獄後に満州に渡り陸軍司令部に勤務した。
そしてなんと1937年にイスラム教徒となり(驚愕)、
1941年にイスラム教徒の中国系女性と結婚している。
そもそも不思議な思想の人物だったのかもしれない。
戦後に帰国し1980年(昭和55年)に77歳で死去した。
この説明書きに気づく人もいないと思うけど、
もっとも私も雑誌の記事で知ったのだけど、
歴史的な事件が身近にあった事に驚いた。
ふと見上げれば、こんなに素敵な天井が・・・・。
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