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爪は必要か?

2021年05月14日 | Weblog
 クラシックギターを弾くために爪を伸ばす必要があるのか?
この問いかけにはいろんな意見が多くあるけど、その中では爪がある方が良い音を出すためには爪が必要だとする意見が多い。
ほとんどのクラギ愛好家やプロは当然だけど、爪の手入れに余念がない。 
私も去年の春頃から本格的にクラギを弾き始めてからは爪を伸ばすようにしていた。 しかし、先日はその爪は親指も含めて全ての右指先の爪を完全に短く切り落とすことに決めた。 それ以前は爪が必要とも思って居なかったので、指頭奏法(指の皮膚、所謂肉球で弾くこと)で弾いていたけど、やはり音に張りが無い気もするし、実際に高音を弾く時の音は爪で弾く音に比較すると明瞭感は無くなる。 しかし、爪を伸ばす(伸ばすと言っても、2mm、3mm程度なんだけど)ことは私には意外と難しく、薬指の爪は1mm程度伸ばしても、どうしても
1か所は割れるのである。 さらに、人差し指も2mm程度伸ばしていたけど、先日は根本から完全に折れて無くなったのである。
マニュキアや接着剤で補強などをしていたけど、結局はそうした補強程度では保持することは出来なく、爪を今後は伸ばす事を断念した。
今後は爪に頼ることなく、指頭奏法でも良い音が出る弾き方を追求することにしようと決めた。 
その爪なんだけど、この爪を伸ばすことでいろんな支障が生まれる。 
日ごろの掃除や洗濯、洗車や筋トレは勿論、爪を気にして思っている動作が出来ないこと。 常に爪を意識する為に、気を遣うことや、こうしてキーボードを打つこともやり難さを感じていた。
さらに、爪を保持するために、マニュキアを3日に1回は塗り直し、爪をやすりで削ったり、磨いたり。 
そうした手間の時間も勿体ないと思ったのである。
で、爪が無いと本当にギターは良い音が出ないのか? 答えはNOである。
爪が無くても、音自体は綺麗に出るし、弾き方では高音も明瞭で明るい音が出せる。 低音は特に爪無しでも十分な音が出せるし、音量もほとんど変わらない。 実際に、爪を伸ばしていても、親指の爪をほとんど使って居ない人も少なくない。 さらに、爪がない事はかなり自由に弦に対する指の角度を変えることが出来るので、指の動きは楽になるし、より軽く軽快な動きを可能とする。 さらに、角度を気にすることがないので、右手の角度がとても自然な形になりやすく、疲労感も大幅に削減できるメリットがある。 
爪は音を明瞭にすることは間違いない。 しかし、手入れを怠ると、逆に弦に当たる音に雑音(特に低音弦では巻弦に爪がかすれる音が出る)が出てしまう。 確かに、指頭奏法は和音(特に高音弦の和音)に関しては全体的にぼやけるのは否めないだろう。 しかし、それもしっかりと爪弾く事を意識すると、意外と爪の本当に生え際の部分に当てる事も可能だ。
それだけでも音はかなり爪で弾くのと変わることもなくなるし、爪に当てなくても、ある程度の圧を掛ける事で、和音もかなり明瞭になる
こうして、私は今後はクラギもそのほかのフラメンコでも、エレキでも爪を必要としないで弾き続けることに決めた。 
実際に、切り落としてから弾いてみてもそんなに音自体は変わらない。
逆にかなり楽に指が動くようになったし、普段の生活も気楽になった。 
ギターの音色に関しては、出来る限り弦を高音が出やすい弦を選択するようにしたし、ハイテンションの弦はさらに高音域の音を出すには向いている。
ギターとの相性も有るだろうけど、今後は指頭奏法でも明瞭な音が出やすいハイテンションのカーボン弦を使用することにした。
こうすることで、指頭奏法の弱点を緩和することが可能になるし、爪無しでも、十分に良い音は可能になる。 
なので、爪が伸ばせない人や、爪が弱い人はいっそのこと、爪なんて物に頼る事を辞めて、指頭奏法でも十分に楽しめるように工夫することも大切だろう。 
プロを目指す人は別だろうけど、所詮、趣味でギターを弾いている人のレベルなら、爪無しでもギターは十二分に楽しめるのだ。 
逆に爪が無いことで、爪に気を遣う煩わしさから解放されるし、メンテも要らないし、少し伸びたら即、短くカットしてしまえることもとても良い。
実生活では爪があることでいろんな支障が出ることの方が多い。
なので、敢えて、趣味の為にそうした支障をきたすような物は持たない方がいい。 その方がもっとギターを楽しめるだろうし、時間的にももっとギターを弾く時間に使えるだろう。
これからはフラメンコギターも私のギターの練習に取り入れる事にしたので
、今後はもっとギターが楽しみになる。


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