summer diary

日記らしきページ

ギターの音色

2024年06月26日 | Weblog
 私はクラシックギター2本、アコギ(所謂フォークギター)1本を所有している。 
若い頃にはアコギを数年間・・中学2年から高校卒業し、さらに10年以上は弾いて居た。  もちろん、独学で気ままに弾く程度なので、人前でソロで弾くなどと言えるレベルには至らない。 それでも、高校の時には友達と学園祭で演奏したり、高校卒業後も友達と一緒にバンドで弾くなどして、人前で弾く事は意外と平気だった。 
ギターから離れてから数十年・・・経過して、4年前に再開する事にした。 クラシックギターを極めよう・・・と思い立って、新しく新調したクラシックギターは今もとても気に入って弾いて居る。 価格は20万円以下の平凡なギターだが、ルックスは他には見る事が出来ないホワイト&ブラックエボニーのサイドバック、トップ材はスプルース単板の本格的なCordoba45limitedである。 これは価格は20万円を下回るが、ハンドメイドのスペイン製でスペイン工房で製作されたギターである。
Cordoba社は今はアメリカに本社(拠点)を移して、スペイン工房は今は無い。 製作なども中国国内で生産されている。 もちろん、アメリカ製のギターもある。 
このギターを弾き始めてから、ギターの音色を初めて知った気もする。 アコギはスチール弦の鉄弦なので、ナイロン弦の優しい奥行きのある音色とは違って居る。 若い時にもクラシックギターを練習していたし、クラシックギターは所有していて、長く手元にあったが、その音色は比べものにならない程に違って居た。 さすがに、それなりの作りのギターは音色だけでは無く、音量や奥行き、その響きは格段の差異がある。 
それでも、その1本だけでは満足する事も無く、その後もアコギ、エレキ、フルアコなど6本以上も購入している。 クラシックギターも実際には4本購入した。 今は2本が手元に残り、この2本のギターは今後も私の大切なギターであり続けるだろう。 
2本ともCordobaのギターだ。 手放した2本のクラシックギターは当初はとても良いと感じて購入したし、実際に試奏などもしたのである。 がしかし、半年程度で手放す事に決めて、手放した。 この手放したギターはいずれも最初に購入した20万以下のギターに比べると高額である。 それでも、どうしても何か物足りないし、何か私の思って居る音色とは違う。 結果、1本で十分だと思っていた。 それからしばらくして、CordobaのEstesoSPがどうしても欲しくなって、偶然にもそれを見つけて、即断で購入したのである。 
そして、実際に手にしてみると、想像以上にその音色、響き、音量、奥行き、弾きやすさ、そしてそのルックスも申し分無し。 このEstesoSPもスペイン製では無いが、(中国生産)Cordobaの手工ギターに違いは無い。ハンドクラフトで丁寧なその作りの美しさも文句無しである。 以前からこのギターはスペイン製でスペイン工房で製作されているが、中国に工房が移されてからもそのハンドクラフトの技術、設計、工法などもより高められて居る気もする。 実際に細かい仕上げなども中国生産になったギターの方がより丁寧な仕上がりになって居る。(動画や写真で見る限りだが)
最近は中国産のギターが溢れて居て、ほとんどの主要メーカーのギターは中国産である。 50万円を超える様な高額なギター以外は海外のギターでも中国生産も多い。
日本のメーカーでもヤマハ、カワイ、アイバニーズ、アリア、グレコ、フジゲンなどなど。 クラシックギターはほとんど製作されていないメーカーはほぼ中国生産である。 
もちろん、やはり高額なギターは日本かアメリカ、スペインやイタリアなどでハンドクラフトで製作されている。 もちろん、日本の手工ギターは当然だが。 桜井を筆頭に個人工房のギターも多々ある。 
さて、そのギターの音色の良さは果たしてギターの構造的な要素が大きいのか、それとも、作り手の技量の要素だろうか、そして、その材質の問題だろうか。 その総合的な要素なんだろうと思うが。 所謂、単板仕様のギターと、ベニア材の本体に表面だけ柄の材質を貼り付ける工法のギターでは確かに格段の音響的な違いを感じる。 
奥行きの違いを実感する事は誰もが感じるだろう。 
そして、その材質の違いによる音色の違いである。 がしかし、これは私の経験でも感じる事だが、こうした材質による音色の良さは、好きか嫌いかに委ねる事になる。 
より明瞭で堅い音色が好きか、柔らかく甘い音色が好きなのか、さらには6弦のバランス。 さらにはハイフレットからローフレットまでの音のバランス。 どのフレットのどの弦でもしっかりと音が出るか、さらには綺麗な音色であるか、さらには音量にも余裕があるか、サスティーン(音の伸び、残像(音))が綺麗なのか・・・。 サスティーンは長ければ良いとも言えないし、倍音もただ強ければ良いと言えない。 
特に倍音に関しては低音と高音との音色や音量とのバランスがとても大切である。 
ただむやみに倍音が強ければ良い訳でもない。 
特に倍音を強調したギターにありがちな、低音がむやみに音量が強くなる傾向がある。 逆に高音が弱く感じる事になるので、弾き手はその特徴を生かす事が出来る技量が必要になる。 なので、プロレベルのギタリストならそうしたギターの特徴を引き出す塩素が出来るので、そのギターが生きるのである。 
逆に経験が浅く、技量も足りないギタリストはギターの持つネガティブな要素に負けるので、音色、バランスなども悪く感じるのである。 
なので、一概に高級ギターは良いと思うのは危険だし、不用意に自分のレベルが追いつかないギターは逆に上達を妨げるし、決して格安ギターとの差を感じることも無いだろう。 爪弾きする人がほとんどなので、爪の形や爪弾きのタッチ感やその他の要素は重要だ。 
ギターのニュースで、「絶滅の恐れがあるとして国際取引が規制された木材をパラグアイから密輸しようとしたとして、大阪市にある老舗の楽器販売会社「三木楽器」の役員の男が逮捕・送検されていた 」
近年は材木など以外でも、国際取引が禁止されている物が多くある。 特にギターやバイオリンなどの木材を使用した楽器の材の多くが取引禁止になって居る。 
ハカランダやローズウッドなどもいろんな種類があり、取引禁止材となって居る物が多くある。 今は国産ギターでもこうした禁止材料で製作されているギターもあるが、それは取引が禁止される前の物である。 そうした材の在庫が無くなれば、他の材質を使用する事になるだろう。 
今は代替材の音色なども試されていて、私のCordobaEstesoSPもサイドバックはパーフェローと言う材質で、これもローズウッドなどの代替としてCordobaが注目する新しい木材である。 Cordobaはこうした新しい木材や新しい構造、新しい設計や技術を駆使して製作するギターを作り続けて居る。 
音色が良いからと言って、不法な輸入材で製作するギターなど私は欲しいとも思わないし、果たして、その音色がどの程度の差異があるだろうか?? 材質の持つ要素以上に構造や工法、制作者の技術や材質の管理、保管、保存などの要素の方が大きいのでは無いだろうか。 
もちろん、材質を誇らしげに見せびらかすギター愛好家もいるだろうが、そんなコレクターなどどうでも良いだろう。 ギターは楽器であり、その楽器によって奏でる演奏こそが全てである。 芸術品とは違うのである。 装飾品としての楽器など無意味だ。 
楽器は飾りじゃないのよ~~♩~楽器は~~♫である。 
さて、今日はバイト明けで午後からギターを弾こう。 今日も雨の心配も無さそうだが、明日から金曜日までは雨の予報で、出かけるには億劫な日が続く。 
ギターは家で好きな時間に好きなだけ弾けるし、季節や天候に影響される事も無く、何時でも楽しめる事が出来る事もとても良いと思う。 








最新の画像もっと見る