水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

県総合文化祭に行ってきました

2011年10月09日 09時50分42秒 | Weblog
無事、1年生がポスター発表デビューを飾りました。

さて、今回の研究内容は、ウキゴリの棲息条件についてでしたが、

我々は、ウキゴリに対してもスミウキ・シマウキ同様の明確な棲息条件を明らかにしたいと考えていました。

過去の研究から、ウキゴリは北庄内の大きな河川に多く棲息し、南河川の小河川には非常に少ないことが判っていました。

これで、北庄内が本来?の棲息地であることは予想できました。しかし、南にも僅かに棲息している。

これが問題でした。 


そこで、今年度は河川ごとに採捕した個体全て計測しました。

すると、やはりウキゴリは南庄内で僅かに採捕され、北庄内代表の月光川では大量に採捕されました。


ここで、考察してみました。


キーポイントは、①ウキゴリは稚魚期に海に降る習性を持っています。
        ②ウキゴリのみが、湖沼等で陸封型が確認されている。
        ③大河川にあって小河川に無いもの、それは流れが緩やかで安定した場所。
         これは、湖沼にも当てはまります。

要するに、ウキゴリは流れの緩やかな場所が、産卵もしくは、ふ化には不可欠なのかも知れません。

そして、生まれた個体が偶然流され、南庄内の河川に遡上してきたと考えられます。

そのため、僅かに遡上してきた個体はその河川では生産されず、数も増えないと考えられます。


ウキゴリの棲息条件は産卵、もしくはふ化場としての流れの緩やかな場所があることと、考えます。



また、この仮説を裏付けるために、更に南の新潟県にも目を向ける必要があると思います。

ウキゴリが棲息する可能性のある川・・・それはきっと村上市の三面川でしょう。


来年度は、一日費やし、村上市方面に遠征するのも良いでしょう。 

こうご期待。  







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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
mudai (2E25)
2011-10-09 19:20:52
ウキゴリ もう少し集めたいですね
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お久しぶりです。 (Kaneko)
2011-10-09 21:58:44
ウキゴリ補完計画もついに新潟県が視野に入ってきましたか。

今後に期待します。
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