「起きなさいよ、散歩につれてって、ご飯頂戴 ?」
まるちゃんとココアちゃんが交互に起こしに来る。
ココちゃんが唇をひと撫でチュとしてくれる、
それを、まるちゃんが恨めしそうに眺めている。
我が家の朝のひと時、恒例行事である。
「有難う、分った、分った、下に下りといて ?」
我が家では、2匹とも家の中で飼っている、
だから、私は常に彼女たちに話しかける ?
じっと見つめ、私の気持ちを読み取ろ . . . 本文を読む
小雨の中待ち合わせ時間に少し間があるので、
天使の館に出向いた。
この店はケ-キ売り場にお客さんの居ない事が
ない、常に店員さんが応対している。
いつもの席は先客がいたので手前右奥の席に
目を移した、尊敬する先輩がひとりで休んでいた。
私が親しみを込めて「やんごとなき人」 と呼ぶお方、
云わば浮世離れしたお人である。
「〇〇さん、ひとりですか ?」 新聞に目を通して
いた彼は、緩やかに顔を . . . 本文を読む