「あぁ〜っ、やっちゃいました。すみません。迷惑をかけて、本当に申し訳ないです。」と謝りの電話をかけ、慌てて家を出た。寝坊して、3時半の出発時間に2時間も遅れてしまったのだから、取り返しがつかない。只々、反省しながら友人宅に向かった。言い訳にはならないが、前日、遅くまで他人の仕事に関わっていたので、帰宅が夜中になり、出発までの時間に合わせて、仮眠をしたのが失敗だった。目覚まし時計のアラームが鳴ったのを止めて、不覚にもまた寝てしまったようだ。毎日、通勤する際の起床時刻に目を覚まして、「しまった!」と我に返ったが、時すでに遅しであった。スマホには友人からの着信が何度も記録されていた。後で、友人からは、私が事故などで倒れているのではないかと心配したそうだ。お詫びの言葉が見つかりません。
すっかり、明るくなった東北自動車道を北上する。宮城県を過ぎる頃から日差しが出てきた。何とか天気はもちそうだ。
しかし、寝坊による遅れは、毛鉤釣りに打って付けの時間帯を過ぎてしまったかも知れない。渓には、既に何人かの毛鉤釣り師が、ロッドを振っていたが、釣支度を整え渓におりた。遠征初日、釣果なしに終わるわけにはいかない。ひたすら、毛鉤を流れに乗せ、渓を歩く!。
入渓点のすぐ上流でiwameさんのロッドが曲がっていた…。
小さい岩魚だが、何とか釣果なしは免れた。
ニッコウイワナらしい岩魚も毛鉤をくわえてくれた。
今日の釣りメシは、メンチカツの入ったのり弁とレタスサラダ。箸休めに胡瓜の漬物を添えて。
二段堰堤は、上の段から滝のように水が流れ落ちていた。数日前から降った雨で、水量は多いが、渓の濁りは消えていて、釣りに支障はないのだが…。
15時頃退渓。宿泊先の宮古へ移動。何年ぶりだろうか…、最近は新型コロナウイルスの感染者も少なくなり、街中の活気も取り戻しつつあるようだ。
18時半になっても明るい街並みからお店に入ると、夜の帳が下りた雰囲気で、何となく落ち着く。
先ずは、生ビールで喉を潤し、日本酒の出番を待つ。
焼き鳥がないので、から揚げで我慢。
気まぐれサラダもボリュームありと言った感じ。
刺身の盛り合わせ。ホタテ、サーモン、金目鯛?
岩手県花巻市の川村酒造(大正11年(1922年)創業)が醸す「酉与右衛門(純米吟醸)夏ぎんが」。上立ち香はフルーツのような穏やかな香り。含み香は酸味と旨味があって、後味はすっきりとした軽快な飲み口。低アルコール(14~15度)のせいか飲み飽きないお酒かも。
三陸に来たら、やっぱりこれですね。ほやの刺身と日本酒の相性は最高。
福島県西白河郡の大木代吉本店が醸す「楽器正宗」の本醸造中取り。酸味のバランスが良くキレもいい感じの酒。
またまた、美味しいあての登場。生牡蠣にレモンを搾ってさっぱりと。
とり皮ポン酢もさっぱりしているもののボリュームはたっぷり。
さらに、塩ホルモンを追加したが、この量は食べきれない。
地元、岩手県宮古市の造り酒屋、菱屋酒造店(嘉永5年(1852年)創業)が醸す「千両男山」。すっきりした呑み口、サラッとしているようで味のある酒。
枡酒を飲み干し、カネゴンとウルトラマンから、「一日、おつかれ!」
三陸鉄道、宮古駅の時計が、まもなく就寝の時間をお知らせします。(ちょっと、早すぎない。)明日は、寝坊をしないよう、目覚ましを忘れずに…。