鉛色の空、吐く息が白くなっている。暖かくなるという予報は、何を根拠にしたのだろう。昨日履いていた、濡れたウェーディングシューズの紐を結ぶ手がかじかむ。流心でじっとしていると背筋が硬直しそうだ。下流には寒さを堪えて、anglerがロッドを振っている。上流では、iwameさんがtroutを掛けたようだが、手元でバレてしまった。水面はなんの変化もなく、時間だけが過ぎていく。寒さに耐えきれず、流心から出て、浅瀬に立ち、岸側の淀みにflyを落とすと、突然水面から消え魚の重さが手元に伝わるが…、やっと、訪れたチャンスは、張りつめた釣糸の緩みと共に終わった。ロッドが曲がり、釣糸が限界まで張りつめる。川の中を走り回り、無我夢中で魚の引きを耐えながら、釣りの女神に祈る…。そんな時が来るのを待ち続けて、川に立っている。
解禁当初の流れのように、身体の芯が冷えそうだ。この空の色では、日差しは期待できない。
Let's hope the next chance !