KABAさんから、岐阜県本巣市の根尾地区に咲く、樹齢1500余年を誇る孤高の桜「淡墨桜」の写真が届きました。
この桜は、蕾のときは 薄いピンク、満開のときが白色、散りぎわには独特の淡い墨色になってくることから「淡墨桜」と名づけられたそうです。
「淡墨桜」は、この土地に隠れ住んでいた継体天皇(第26代天皇450~531年)が都へ戻ることになった時、世話になった村人たちとの別れを惜しみ、一本の桜の苗木を植えられたといわれています。
その時に詠まれた歌が、「身の代と遺す桜は薄住よ、千代に其の名を栄盛へ止むる(自分の代わりに残していく桜の薄住が、村と共に末永く栄えるように)」
1500余年の時を生きぬいてきた桜の木は、人の別れと出会いをたくさん見て来たろうな。 4年前私が岐阜に単身赴任していた時、根尾川に釣りに出かけて、この木に会った事を覚えている。散りぎわの桜の色が白くて、心を洗われた気がした。世話になった土地の人への感謝の気持ちは今でも忘れない。その時の自分は、この地で信念を貫こうとしていた。淡墨桜の白い色。自分のきもちに偽りを持たないこと…。
写真に感謝。
静かに降る雪の気配で、目を覚ました。やっぱり、天気予報は当たったな…。
満開になった桜に、雪の花が咲いたようで、春と冬が一緒になった風景に見入ってしまった。
満開になった桜に、雪の花が咲いたようで、春と冬が一緒になった風景に見入ってしまった。
通勤時間帯の電車で、この春、新社会人の仲間入りをした若々しい人達に出会う。新入社員の研修なのだろう。それぞれが、大きなスーツケースを持ち目を輝かせながら、各駅に降りていく。
今年も、そんな彼等を見守るように都心の桜が満開になった。
私が新入社員の頃は、この桜を眺める余裕があったろうか…とふと感じた。
あと幾度、都心の桜を観ることができるのか、若い人が羨ましい日和である。
今年も、そんな彼等を見守るように都心の桜が満開になった。
私が新入社員の頃は、この桜を眺める余裕があったろうか…とふと感じた。
あと幾度、都心の桜を観ることができるのか、若い人が羨ましい日和である。