~ ヤモえもん ~

休日は毛鉤釣り…自然に触れ、酒を楽しむ。

郷土料理に乾杯

2022年10月17日 | ブログ
先週の旅の余韻が残るなか、今週は、北東北地方(秋田、青森)へ出張だ。
東北新幹線の「こまち」は、観光客で満席だ。盛岡で「はやぶさ」と切り離し、田沢湖線を走り出すと、指定席の車両は多く人が立ったまま乗車するほどの混雑だった。
仕事を終えて、レンタカーで今夜の宿泊地に向かう。まだ午後4時前だというのに、日暮れが早く、辺りは暗くなっていた。夕食は、少し遅くなりそうだが、慌てることはない。

チェックインが遅くなり、19時からこの店で少し遅い夕飯⁇それとも呑み会…。店の名前の意味は、「末っ子」の方言らしい。


店内の様子は、昭和を感じる品物が壁一面に飾られてる。見ているだけで、昭和生まれの人は懐かしか思うのでは…。

お通しのポテトサラダを生ビールで…。

「青森しょうがみそおでん」青森ならでは郷土料理。青函連絡船に乗る客に身体を温めるためにと屋台のおかみさんが、おでんに生姜入り味噌をかけて出したのがはじまりとか…。

「ほたて貝焼き」普通の帆立焼ではなく、小さいほたてを貝殻で焼き味付けをして、卵とじ風にしたもので、なかなか美味い。

「みず炒め」たたくとネバネバになるミズの炒め物シャキシャキ感の歯触りがなんとも言えない。
ビールの後、青森県弘前市の三浦酒造が醸すの「ん」、六花酒造が醸すの「じょっぱり」を飲み、次は、黒石市の中村亀吉酒造が醸す「玉垂」ニ合を注文。先週から飲む機会が多いので、少し控えめにしないとな。

「イガメンチ」イカのげそ叩いてミンチにして、タマネギ、にんじんなどの野菜を加えて、小麦粉でまとめて揚げた、津軽の味だ。
イカと言わないのが良いね。

「鉄板バラ焼」発祥は、今から約50年前の三沢米軍基地前の屋台と言われ、同じ文化圏の十和田市に広まり、今では十和田市民に愛され、ソウルフードになっている。青森のB級グルメ。ご飯が欲しいかも。

「さもだしのずるずる」キノコのモタシとめかぶと和えたもの。粘りとずるずる感、ミョウガと食用菊の彩りがまた良い。

「牛すじとモツの煮込み」普通なら牛すじとモツは別々の煮込みがあるのに、コラボされてしまった煮込みだ。これもまた、日本酒似合う。酒も肴も美味い青森に乾杯。

翌朝、散歩をしながら、青函連絡船メモリアルシップ「八甲田丸」を眺めてきた。






無心であれ!

2022年10月15日 | ブログ
今日こそは…と意気込みは充分。荒雄川に到着して、釣り支度をしていると、昨日会った人達と再会。互いに、また来たね!と黙って笑顔で挨拶。余裕ある態度をしていても、気持ちは穏やかではなく、誰よりも先に川に向かいたいはず。欲を出さず、無心でいれば、釣りの神様は微笑んでくれるのだが…。悟りは、まだひらかずだ。

iwameさんのロッドが曲がった。

水面を滑るように流れていた毛鉤が、小さい水飛沫とともに消えた。釣れた…。

魚は、竿を曲げ下流に向かって行く。魚の引きをいなしながら、引き寄せる。

竿を上流に向け、魚を手元に寄せて網を差し出す。ホッとした。

釣りの喜びは、流れる毛鉤が水の中に引き込まれ、魚の躍動が糸と竿を通して手元に伝わる。このやり取りがあれば良い。魚との一期一会が幸運なのかも知れない。次に機会をと思うことに感謝だ。

気が付けば、青い空、そして秋らしい陽差しが、荒雄川の流れにキラキラと反射していた。



the autumn tourist season.

2022年10月14日 | ブログ
の10月11日から始まった全国旅行支援(旅行割引)を利用して、旅行が、格安でできるとあってか、平日でも観光地への人流が増えてきた。始まって、まだ4日しか経っていないのに、宿泊の割引適用は締め切られたようだ。
旅行への自粛が解かれ、紅葉の始まる秋の旅行シーズンとなれば、人が移動するのだから仕方があるまい。
しかし、ここ荒雄川だけは、旅行割引がなくとも大きな鱒を狙って、多くのFlyFisherがフライロッドを振っている。かくいう私もその一人なのだが…。

毎年、この時期にだけ訪れる川だが、今年は暖かくて防寒対策はいらないようだ。

渓流シーズンであれば、このサイズの渓魚で満足なのだが、この川の鱒を知れば、次はと思いが強くなる。ヒレも綺麗でしっかりとしているので、引きの強さは満足だけど…。

稲刈りの進む田んぼは、秋らしい景色だが、紅葉は、まだまだのようだ。

今夜、納竿の節目として選んだ初めてのお店だったが…。

かなりお店が混んでいるのか、生ビールや飲み物はすぐ出てくるのに、注文した料理が出て来ない。ウイスキーのロックも氷が溶けて色が薄くなった。

ようやく出てきた刺身の盛り合わせ。肴が出れば、お決まりの日本酒に…。

山形県米沢市の新藤酒造店(明治3年(1870年創業)が醸す九郎右衛門「真・泉氷鑑 千雪」。吟醸香も残しつつあっさりして、旨味を感じる酒。

鳥の唐揚げ。久しぶりにマヨネーズは嬉しいかも…。

山形県天童市の出羽桜酒造株式会社(安政2年(1855年)創業)が醸す「雪漫々」香りは華やかサラリとしたキレがありながら、口当たりはまろやかな感じのする酒。

「十四代」で知られる山形県村山市の高木酒造(江戸時代初期1615年創業)が醸す地元限定流通酒の「朝日鷹」。蔵元のお膝元でしかほとんど入手できない酒。昔から地元で親しまれてきた晩酌酒だが、「十四代」の登場に伴い酒質が向上したと言う声が聞かれる。確かに、ほんのり甘い香りにサラッとした味わいがある。本醸造だか、吟醸香漂う柔らかな味わいも素晴らしい酒だ。

焼き鳥(つくね、ハツ、皮、ぼんじり)を塩で…。

久しぶりのカキフライ。

ステーキも意外と日本酒に合うもんです。

山形県米沢市の新藤酒造店が醸す九郎右衛門「裏雅山流」。何度も飲んでおなじみの酒。米特有の豊かな味わいが優しい、バランスの良い酒。
やはり、納竿の儀のシメの料理は「もつ鍋」で…。それにしても食べ過ぎかも。よし、明日は頑張るぞぉ〜!





なにわの燗酒

2022年10月06日 | ブログ
予定どおり、京都での仕事を済まして、明日のために京阪電車に乗り、大阪に入った。明日は、少し遅い仕事の予定なので、谷町六丁目の日本酒の気になるお店に出かけてみた。
料理も繊細で、冷酒だけではなく、酒の良さを引き出すために、燗酒を美味しく作ってくれる。のんびりと酒を楽しみ、大人ならでは虜になる。
小窓を覗くと、店内の温かみが感じられ、落ち着いて日本酒を嗜まる予感がした。
手際よく、美しく料理を盛り付ける姿を見ながら、厨房と間近に接するカウンターに座り、ゆっくり酒と肴を愉しめる…。
食前酒として、本日の濁り酒。埼玉県蓮田市の神亀酒造株式会社(嘉永元年(1848年)創業が醸す、「純米活性にごり酒」手造り。発泡は弱く、酸味も強くない味わいなある酒。食事と引き立てあう酒。
お通しの盛り付けは、普通の食材を使って調理されたものが、さりげなくアレンジされた料理は、感動だ。
手作り豆腐を肉味噌をかけて…。

今日のおまかせお造り。河内鴨ロース、鰹たたき、琵琶マス、炙りしめ鯖、文甲いか、鰆の漬け、鯛…。
 
奈良県御所市の千代酒造株式会社(明治6年創業)が醸す、「篠峯」山田錦純米。今回飲む全ての酒は、燗にして飲むことにした。
燗にすることで、柔らかくさんが引き立ち肴と合う食茶酒という感じ。

海老と梶谷野菜の生春巻き。野菜がぎっしりでサラダ風だ。
青森県つがる市稲垣町の株式会社竹浪酒造店(創業天保二年 )が醸す、「七郎兵衛 特別純米生原酒(酒華吹雪六拾)濃醇、しっかりした酸が効いた旨味を感じる辛口。アルコール度数が19と高いので、加水をして燗をすることで、燗上がりして、旨みを感じる。コクがあってバランスがいい酒。
錫のチロリで飲む燗酒、秋の夜はこれが似合う。
三重県多気郡大台町の元坂酒造株式会社(文化2年(1805年)創業)が醸す、「酒屋八兵衛」。穏やかな香り、柔らかな甘味と酸が広がって、後になって旨味を感じる酒。
秋刀魚の肝焼き

舞茸と鱧のオイル煮

島根県松江市東出雲町の王祿酒造有限会社(1872年創業)が醸す、「王祿 丈径」(TAKEMICHI)純米吟醸。この酒は、たまに冷酒で飲んでいるが、フレッシュな香りがあって、口に含むとしっかりした旨味とコクが残る酒と感じていたが、燗にすると嫌味のない香りと旨味とコクがしっかり口に残って、酔いがまわっても飲める気がした。
秋の夜長、じっくりチロリを湯に浸し、好みの燗酒を嗜むのも粋ですね。

涼しくなった秋の夜は…。

2022年10月05日 | ブログ
久しぶりの京都。今年は、新幹線の車窓から京都駅を見るだけで、大阪方面へ行くことが多かった。明日も半日は京都にいるのだが、夕方には大阪に向かう。今日は夕闇が降りてから京都で着いた。昨日までの暑さが嘘のように、涼しくなって、急に秋が深まった感だ。何となく、夕飯におばんざいが食べたくなった。

夜空に、KYOTO TOWERがくっきりと輝いて見えた。

カウンターに座り、店の中を眺めながらビールを飲む。

おばんざいを「あて」に暫し酒を楽しむ。
鯛とカンパチのお造りも新鮮で美味い。

おでんに熱燗。今日のように涼しくなった秋の夜は、これが一番だ…。

京だしの茶漬けを〆に、京都を味わった。