ヴァントはパソコンを開くと、そこにはメールが届いていた。
「また、どこかのクラブが接触・・・というわけではなさそうだ」
メールは強化担当部長からで、ドイツ2部のコットブスから移籍金1億7000万円+トレード要員(クリスティアン・ベート)の条件でトーマス・クレセナーに完全移籍のオファーが来ていたというものだった。ひとまず、ヴァントはメールの中身を見て、トレード要員の選手を調べた。まだ18歳のサブGKのようで、2部の試合にも出場していない。GKは3人いるし、いなくても獲ってたかどうかという感じだ。彼の相場は知らないが、メールの内容を見るに1億7000万円以下であることは確かだ。ノヴォトニーまで獲得できたなら応じていたが、メッツェルダーのみでは控えでもいてもらいたいので、断ることにした。
更にブレストから移籍金7億1000万円でシュテファン・ヴェヒター選手を買い取りたいとのことだった。だが、会長の方針でGKは3人は確保とのことなので、これも断る。
スポンサーのシスドールが長袖ユニフォーム(ホーム)を開発。今度はアウェイの開発を目指して、もう一度シスドールにグッズ開発を依頼する。
レバークーゼンは首位バイエルンとの勝ち点差3で2位につけている。リーグ連覇するためには負けられないだけに、今度も厳しい試合となるだろう。
スラマー「ほう、バウアーはまた控えか。優勝が懸かっているというのに、これには何かあるのだろう」
いきなりPKを与えて、ロストックから移籍したシュバインシュタイガーに決められるが、マンシャフトも16分にトレコフのゴールで同点に追い付く。
38分、レバークーゼンは右にボールを出してシュバインシュタイガーに渡る。彼はシュートに行くか突破するか分からず、マルティン・ベックを惑わせ、隙を突いてかわすとクロスを上げた。これをウクライナ代表FWアンドレイ・ヴォロニンに押し込まれて、レバークーゼンが再び1点リード。
51分にトレコフが退場となり、苦しくなったマンシャフトだが、ユングニッケルの執念のゴールで再び同点に追い付く。
アディショナルタイム、マンシャフトはフライスが左から突破し、クロスを上げようとするが、雨でぬかるんでいる芝に足を取られ、ボールは高く上がってしまった。
ドイツ1部リーグ第31節
レバークーゼン 2-2 マンシャフト
(得点) 3分 シュバインシュタイガー(レバークーゼン)PK
16分 レネ・トレコフ(マンシャフト)
38分 アンドレイ・ヴォロニン(レバークーゼン)
62分 ラルス・ユングニッケル(マンシャフト)
(退場) 51分 レネ・トレコフ(マンシャフト)
【基本情報】 来場者数 101365人