2009-2010シーズンは大好況のようだ。経理部長のジャンヌが両手を合わせて体を揺らしながらそう言っていた。
早速、スポンサー契約から始まるのだが、メインスポンサーに何と、21フレッシュマーケットが名乗り出てくれていた。契約金は37億5000万円である。ヴァントは驚いたが、契約金だけでなく、ペナルティにもだ。国内カップに優勝しないと30億円を取られるらしく、確実に手に入るのは7億5000万円だ。今のマンシャフトにとっては厳しい条件なので、ヴァントは見送ることにする。
他にも条件を掲載している企業があって、カップ戦ベスト4なら何とか可能かもしれないが、それも無難に見送った。結局、メイン契約を結んだのは、条件の無いシネマリオンという映画会社と1年契約、スポンサー料12億5000万円提示のところを13億円で契約した。
そして、ヴァントの狙い通り、サブスポンサー枠は更に1つ増えて6枠となっていた。9社の候補から契約料の高い上位5社と新たに契約を結ぶ。
SCNドットネット(プロバイダ) 1年、1億6125万
フェルナルフーズ(飲料) 1年、1億4875万
Rumns Data(IT) 1年、2億1250万
フードリックス(食品・飲料) 1年、9375万
Mans tresin(人材派遣) 1年、9125万
サプライヤーは今季もランドンと結んだ。契約金が1億円に上がっている。その際のユニフォームは15番ベースでカラー1と2を白にした。
スポンサー料22億5050万円が入金される。
【資本金】 48億488万8533円
主将は4年連続でリュディガー・タルナート選手に任せることにした。
年間広告費は2億4000万円は変わらず、チケット料金も3200円と昨年と同じ値段にした。シーズンチケットは1700枚増の3100枚を販売予定。
Manstresinさんのお陰で、オランダのアイントホーフェンが新たにキャンプ地として使用できることになった。そして、思った通り、インターナショナルクラブカップに出場することになり、1回戦はチェコのオロモウツと対戦する。
今季は選手が4人移籍先に旅立ち、ロベルト・ラインケ選手は解雇。
(入団)
MF パウル・フライアー(29) 背番号10
右サイドハーフ。積極果敢に攻め、シュートも放つ。
DF モリツ・フォルツ(25) 背番号2
攻撃参加もする右サイドバック。
GK レンジング(24) 背番号22
世界レベルの選手で常にドイツ代表に名前が上がるほどの実力者。
MF マルクス・フリック(28) 背番号15
ブレーメンでは時々試合出場したボランチでレギュラー2人と能力は遜色ない。
FW ニコ・フローマー(30) 背番号18
レバークーゼンでは控えだったが、昨季リーグで6得点を上げており、優勝メンバーでもある。
5選手の入団会見も終わり、ヴァントがクラブハウスに戻ってきた時だった。SCベルリンのオーナーであるエストデーラが秘書2人を携えて、勝手にクラブハウスに入って来たのだ。
「突然邪魔して悪いな。ところで君らはいつまであんなスタジアムで試合を差せる気だ? 確かに君のクラブには、お似合いかもしれんが・・・。しかし、いくらなんでもウチのクラブの選手たちにあんな環境でプレイさせたくないんだよ。それくらい分かるだろう? 考慮してくれたまえ」
それだけ言うと、エストデーラはさっさとクラブハウスを出て行った。
ヴァント(と、いうことはSCベルリンは1部に昇格したのか。そう言えば、そうだったな)
そう、いつかは訪れるかと思ったけど、SCベルリンは2部2位で1部に昇格したのである。因みに前年は7位だった。優勝したのは2季ぶりにフライブルクである。
施設管理部長から敷地が拡大できるようになったとの報告があった。
世界クラブランクは338位から270位に上がった。前回の63位アップを上回る68位アップである。
4年目のシーズンが始まり、まず、ヴァントはスカウトの交代を行った。ルーカス・エーデル(49)氏が解任され、トーマス・キルステン(40)氏が就任する。国内では名が知られていて、監督のスカウティングに高い手腕を発揮しているらしい。2年契約、年棒5600万円で契約した。