０９・５月２４日（日）多年草という雑草

０９・５月２４日（日）多年草という雑草
　昔はブナを雑木といって、どんどん切り倒して捨てていたというのだから、ひでえものだ。木曾ヒノキが高く売れる木材だったわけだ。
　下界においちゃ、多年草というのも雑草のはずで、この間まで何もなかった汐入公園の花壇に急に白詰草が生えてきて、それはペンペン草だとずっと思っていたが、管理人がクローバーだなんてシャレたこと言うもんだから、どの少女趣味のおっさんかと、なんだ白詰草のことで、畑に生える肥やしにする蓮華と同じようなもんで、牛でも放牧すればみんな綺麗に食べてくれるんじゃないかと思っているよ。しかし畑かと思うほど白一面に生えていて、こうなると入り込んでいた女子供は躊躇するというのも、不思議な生態だ。別に雑草だから踏んでもいいけど、ただ寝転がっているのは注意しろと思うけど、ホームレスが集まる。
　その中にピンク色の花があって、延々と何だか誰も知らないんだが、な～んだ、分かってみれば野村克也のことで、月見草じゃあねえか。昼咲き月見草が正確らしいが、これも雑草で多年草だよ。誰かが種まくと放っておいても数年は今頃さくらしい。そうやって勝手に生えるのが雑草というなら、高山植物はすべて雑草であって、シラネアオイも雑草か？月見草に似ているぞ。対極にあるのが、チューリップとかマリーゴールドなんていう花壇の花になるんだろうが、しかしああいう毒々しいのは、風呂屋のペンキ絵といわれて、鑑賞に値せず。いいえ、風呂屋の富士山も「綺麗だなあ」という輩も多いわけで、お下劣なのはどこにでもいる。画家のだれそれ、誰でもいいけど「お上手ですね、風呂屋の絵のように」といえば、塩まかれて「帰れ」。