つい使ってしまう重複表現ランキング - gooランキング
どうも日常何気なく使っている表現の中に、実は正しくない重複表現がある。
(1)一番最初 / 一番最後
「最初」の意味は「いちばんはじめ」だから、「一番最初」は「いちばんいちばんはじめ」となり重複してい
る。 一番最後も同様。よく選挙遊説のウグイス嬢が「最後の最後、お願いに参りました。」と言っている
のを耳にするが、これも同様の例。
(2)最後の切り札
「切り札」は、トランプゲームなどで最も強い札のことで、これが転じて「最後に使う最強手段」の意味に
なった。 「最後の切り札」は「最後の最後に使う最強手段」の意味となり、重複表現。
(3)ダントツの一位
断然トップのことをダントツという。その意味はは断然一位のことだから、「ダントツの一位」は「断然一
位の一位」となり、重複表現。
(4)過半数を超える
「過半数」には「半数以上、大半」の意味があり、半数をこえる。つまり「過」は「超える」と言う意味だから
重複表現。「過半数を超える勢い...」なども同様の例。「過半数を占める」は正しい。
(5)被害を被る
被害とは害を被る(こうむる)ことだから、確かに二重表現。「被害を受ける」の丁寧な表現として使用し
ている感がある。夕食を食べるといった例と同じで別に違和感無く使っている。
「返事を返す」なども同様な例で、「返事をする」でいい。
英語では単語を並べることで、意味を強調する表現法がある。日本語の場合、二重表現にくどさを感
じるならば使用しない方がよい。「馬から落馬した」などは傑作な誤用である。
「お湯を沸かす」は科学的に考えれば「水を沸かしてお湯にする」のだが、「水を沸かす」は使わない。
1リットルの水を沸かすなど水に修飾語がつくときは使う。
話し言葉・口語ではあまり気にせず使っていいと思う。書き言葉・文語にして始めて気にすればよいと
思う。射程距離は重複表現だそうだが、...まあ漢字にして初めて程と距離が重複表現かもしれない
と気付く。