米国株、ダウ続伸し連日の最高値 決算や米インフラ投資への期待で 米国・欧州株概況2021年10月26日 5:05 (2021年10月26日 5:10更新)

米国株、ダウ続伸し連日の最高値　決算や米インフラ投資への期待で

米国・欧州株概況2021年10月26日 5:05 (2021年10月26日 5:10更新)

【NQNニューヨーク=横内理恵】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前週末比64ドル13セント高の3万5741ドル15セント（速報値）と連日で過去最高値を更新した。市場予想を上回る米主要企業の決算が続くとの期待が投資家心理を支えた。短期的な過熱感から利益確定売りも出たため、上値は重かった。

これまでに発表された2021年7～9月期決算で売上高や1株利益が市場予想を上回る企業が目立ち、この先も堅調な業績が続くとの楽観が買いを誘った。今週は主要ハイテク企業の決算が佳境を迎える。

米バイデン政権の看板政策の1つである子育てや教育支援、気候変動対策への歳出・歳入関連法案についての協議が進むとの期待が相場を支えたとの指摘もあった。民主党が歳出・歳入法案で合意できれば、膠着している1兆ドル規模のインフラ投資計画も進むとみられており、交渉進展が好感された。

ダウ平均では映画・娯楽のウォルト・ディズニーやホームセンターのホーム・デポ、クレジットカードのビザなど消費関連銘柄の上昇が目立った。化学のダウや建機のキャタピラーなど景気敏感株も高かった。一方、週内の決算発表を見極めたいとしてソフトウエアのマイクロソフトなど主要ハイテク株の一角が下げた。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、前週末比136.506ポイント高の1万5226.706（速報値）で終えた。電気自動車（EV）のテスラが大幅上昇し、時価総額が1兆ドルを上回った。

多くの機関投資家が運用の指標にするS&P500種株価指数も反発し、前週末比21.58ポイント高の4566.48（速報値）で過去最高値を更新した。