米国株、ダウ続落し308ドル安 金融引き締め長期化を警戒 ナスダックも続落
米国・欧州株概況
2022年8月31日 5:32
【NQNニューヨーク=川内資子】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比308ドル12セント(1.0%)安の3万1790ドル87セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化し、米景気を冷やすとの懸念が強まった。景気敏感株を中心に幅広い銘柄で売りが優勢となった。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が30日のイベントで金融引き締めについて「来年まで続ける」と述べた。政策金利から予想インフレ率を引いた実質金利について「プラスにする必要がある」とも付け加えた。インフレ抑制のための政策金利を一段と引き上げ、高い金利が長期間続くとの警戒感が高まった。
30日発表の7月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が前月比で市場予想以上に増えた。歴史的な高水準が続いており、米労働市場の引き締まりがインフレ高止まりにつながるとの見方を誘った。米長期金利が30日に一時3.15%とほぼ2カ月ぶりの高水準を付け、株式の割高感が意識された。
景気敏感株が売られ、航空機のボーイングが安い。米原油先物相場が大幅安となり、石油のシェブロンも売られた。原油安になると売られやすい化学のダウと建機のキャタピラーの下げも目立った。長期金利上昇を受け、相対的な割高感からスマートフォンのアップルなど高PER(株価収益率)のハイテク株も下げた。ダウ平均は午後に一時451ドル安まで下げ幅を広げた。
ハイテク株が多いナスダック総合株価指数も3日続落し、前日比134.533ポイント(1.1%)安の1万11883.136とほぼ1カ月ぶりの安値で終えた。電気自動車のテスラや画像処理半導体のエヌビディアの下げが目立った。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は44.45ポイント(1.1%)安の3986.16と、ほぼ1カ月ぶりに4000を下回った。
米国・欧州株概況
2022年8月31日 5:32
【NQNニューヨーク=川内資子】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比308ドル12セント(1.0%)安の3万1790ドル87セントで終えた。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化し、米景気を冷やすとの懸念が強まった。景気敏感株を中心に幅広い銘柄で売りが優勢となった。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が30日のイベントで金融引き締めについて「来年まで続ける」と述べた。政策金利から予想インフレ率を引いた実質金利について「プラスにする必要がある」とも付け加えた。インフレ抑制のための政策金利を一段と引き上げ、高い金利が長期間続くとの警戒感が高まった。
30日発表の7月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が前月比で市場予想以上に増えた。歴史的な高水準が続いており、米労働市場の引き締まりがインフレ高止まりにつながるとの見方を誘った。米長期金利が30日に一時3.15%とほぼ2カ月ぶりの高水準を付け、株式の割高感が意識された。
景気敏感株が売られ、航空機のボーイングが安い。米原油先物相場が大幅安となり、石油のシェブロンも売られた。原油安になると売られやすい化学のダウと建機のキャタピラーの下げも目立った。長期金利上昇を受け、相対的な割高感からスマートフォンのアップルなど高PER(株価収益率)のハイテク株も下げた。ダウ平均は午後に一時451ドル安まで下げ幅を広げた。
ハイテク株が多いナスダック総合株価指数も3日続落し、前日比134.533ポイント(1.1%)安の1万11883.136とほぼ1カ月ぶりの安値で終えた。電気自動車のテスラや画像処理半導体のエヌビディアの下げが目立った。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は44.45ポイント(1.1%)安の3986.16と、ほぼ1カ月ぶりに4000を下回った。