桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

ゆっくり窯温めの2日目

2020年02月20日 17時28分54秒 | 活動報告

昨晩は約1か月ぶりの懇親会が開かれた。この1~2年の内に会員の酒豪た

ちも量が減り貰い物の酒が年越しする状態になった。後期高齢者ぞろいだ

から浴びるように豪快に呑むことは遠の昔話になってしまった。

それでも、昔取った杵柄、飲み始めれば次第にエンジンがかかり気分のい

い所でお開きになる。

すこやか会館を借用してのことだから自給自足は当たり前。会が終われば

使用した皿、コップなどなどを洗い、拭き取って元のあった場所に戻してお

く。また、これも当たり前のことながら持ち込んだものは全て持ち帰り分別廃

棄(ここは事務局長にお世話になっている)。

ワイワイガヤガヤの会、17時から20時までと結構長い間やっていたものだ。

この中でブログで紹介する小屋までのルートがいつも別所越しになってい

るのを別ルートにして紹介してみてはとの話があった。

それではと今日の通勤は東岩坂から西岩坂農道を通り桑下に下りて志多

備神社前、鯉のぼりを上げるポケットパークから左折して炭小屋へのルート

にした。桜の時期なら神社前は見栄えがする、今の時期は味気ないがいつ

もと違う風景から何かを感じて欲しい。

さて、今回の窯はゆっくりと乾燥させることにしたので、さんだらぽっちは煙

突にのせたまま、空気口は全閉にしたままを昨日の火入れ後から続けてい

る。前回までの炭焼きでは今日の午前中には点火させ焚口を閉鎖している

のだが調節をきつくしているためスローな温度上昇で9時24℃、12時36℃、

14時45度、17時48℃。

当然のことながら、焚木の減り方も超スロー。明日は点火させる作業の予定

だが、全体の作業日でもあり並行してのことになる

  星上団地前から西岩坂農道に乗る

   桑並下の方に下りる

   農道橋脚下を通過

   ポケットパーク前、左奥に炭小屋

   炭小屋発見

 こちら側からは煙突が少しだけ見える

  ゆっくり温めのため煙突からの煙は殆ど見えない

  9時ごろの小屋内部

  17時、煙の感じが少し変化?

**** 桑炭会のホームページ ****

桑炭会 クリックしてください

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6窯目の火入れ

2020年02月19日 16時05分26秒 | 活動報告

昨日の雪が残る中、炭小屋に向かうと小さな堤がある。そこの傍に植えられ

ている紅白の梅が花を開き始めていた。時期的に早いのかどうかは分から

ないが梅が咲けば春の足跡が聞こえるようだ。久々のまとまった雪も大地が

温かいのか溶けるのも早い。

修復した窯の中に入ってみる。新しく叩きつけた土は乾燥しているが小さな

ひび割れが生じていた。使用した土は山から掘り出した新しいもので所謂、

慣れていないことに加え灰の混合が必要だったかもしれない、この言は先

達のもの。修復効果についてはこれからの検証になる。

窯立て班は窯の中に入り敷木、炭木、枝木を積んでいく。外では持ち帰っ

た材料の加工が並行される。午後からは山行き隊もでき数人で倒したカシ

の回収、少量ながら伐採を行う。

作業が目まぐるしく行われるのには訳がある。作業を一段落させ夕方から

懇親会を予定していたからである。

窯は障壁、焚口をつくり終え15時30分に火入れとなり、山行き隊が帰還す

るのを待ち解散する。新たに始まった窯は窯の温め方を(材料の乾燥)ゆっ

くりとしてみようということになり、明後日に点火させる予定。

今宵はばっくらとしてお酒でもいただきますか・・・

   9時ごろ

  昼前窯立てをほぼ終える

   材料の加工

    障壁づくり

   15時30分火入

  伐採現場への途中、秋吉地区

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敷木は何を語る

2020年02月16日 19時52分33秒 | 活動報告

以前、少し敷木の様子について投稿した。1/25、2/8に仕上がった窯の敷木

(窯の底に敷く枝木)には明らかに大きな変化があった。その前の状態がどの

ようなものだったのかについて明確な記憶はない。少しずつ変化し続けてい

たのかもしれない。従来、仕上がった窯の敷木の見た目の色は黒々とした綺

麗に焼けた炭のように見えるが、炭としては半生に近く中には硬くて折れにく

いものが混在していた。殆どの敷木は折れたり砕けたりすることなく残ってい

た。これらを使ってみると普通の炭と変わらないものがあるかと思えば煙と炎

を上げるものがあり、とても使用には堪えない。特にタール分が多いのか臭

いが強く頭が痛くなってくるようだ。

それが1/25のものは大半のものが折れた状態になっており見た目には普通

の炭として焼き上がったかのようになっていた。少し様子がおかしいと思った

のでサンプルを採取し、どのようなものになっいてるのか使ってみることにし

た。七輪で火を起こしてみると炎や煙が出ることなく普通の炭と変わらない。

この火を使って焼き物をしてみるも匂いが付くとかの異常はない。

この火を囲炉裏にもっていき多くの敷木炭を乗せてみる、やはり煙や炎は出

い。暫くこのままにしてから帰ってみると部屋に少しタールの臭いが残って

いた。臭いは少量で使用に耐えられないものではなく、マレーシア産やイン

ネシア産備長炭よりはいいと思われる。

つまり、1/25の敷木は完全とはいえないもののかなり炭化が進んでしまって

いたことになる。そして2/8のものは大半が10㌢以下に折れてしまっていた。

見た目には1/25のものより更に炭化が進んだものと判断できる。サンプル回

収はしなかったため使用検証はなし。

炭焼きの所要時間、点火まで時間、窯の息継ぎ等々、色いろな要因が考え

られるが窯の壁修復でどのようになるのか注視していきたい。

  七輪での使用、炎のように見えるが炭の火

  囲炉裏での敷木の炭

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竣工、雨除け

2020年02月16日 17時21分24秒 | 活動報告

雨が降ると倉庫に入る時、雨がかかるのと跳ね上げられた泥が扉につくので

雨除けのリクエストが出された。鉄骨プレハブ構造のものに残存するアルミ材

料のものを取り付ける工事。今までの木材建築なら棟梁が居てその下手間は

大方の人ができた。鉄加工となると下手間になるどころか邪魔になりそうな工

事。この種の作業を熟知・熟練のメンバーがコツコツと作業、結局のところ誰

一人として手伝いをすることなく仕上げてしまった。

ここのところの作業で分業している間でのこと、桑炭会のような寄せ集めのグ

ループは多種にわたり特殊技能を持つ人がおり、何かと重宝する。

そして何よりも嫌がることなく献身的であることも強みのひとつ。

出来上がったのを見て『この前にテーブルを出して店でもできそう』

https://blog.with2.net/link/?2031107

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中身の多い一日

2020年02月15日 19時25分19秒 | 活動報告

朝、出かける前の外様子は『今日は天気のはずだが未だ曇りかな?』と思わせ

る明るさだった。外に出てみてびっくり、10メーター先は霧?靄?でよく見えな

い。(霧は視界が1km以内、靄(もや)は1km以上10km未満)

車をゆっくり走らせ下の道路に出て少し走ると急に視界が開けて霧などなにも

なかったかのように激変、後ろを振り返ってみると市内方向は白いペンキで

塗ったよう。峠を越えて桑並地区に向かうと炭小屋の方も少し霧がかかりぼん

やりとしていた。

炭小屋に着くと早く来た人が忙しそうに動き始めていた。最初の仕事は窯出

し、今回出す炭は温度変化が大きかったからその仕上がりにどんな影響

が出ているのか興味と心配を持ちながらの作業になった。焚口を壊し中を覗

くと木炭の上は白い灰で覆いつくされて、右側の焼け方が強く減りが多い。

全体の焼け姿には大きな変わりはない。いざ、窯の中に入ると未だ暖かく暫く

すると薄っすらと汗をかき、着るものを減らしていくが最終的にはシャツもじっ

とりとする。

手前の雑木は燃え尽きて大半が無くなりナラが姿をほ現す。形状、目視によ

る焼け具合のチェックは異状は見当たらない。続いてカシ、ナラに比べてもず

っしりとした重みを感じる。中には中折れするものもあるが悪くない。

どうも温度変化の影響はなかったように思われる。しかし炭木の下に敷く敷木

は前回同様に焼けて5~6センチの大きさに砕けてしまっていた。ついこの間

までは敷木は折れないくらいの強度を残したものが大半だった。この変化は

窯のどこから来るものなのか分からない。

  切り炭づくり

 窯出しと並行して炭木づくりも行われる

全て取り出してから窯の中を点検してもらう。誰もが見た目での問題提起、

対策の検討を狭い窯の中で行う。沢山の目でも決定的な不具合を見つけ出

せず、剥がれている部分の補修をしてみるしか手はないとの結論に至る。

炭出しは11時過ぎに終了、約280kgの収穫。窯の補修となれば窯に合う粘土

質のいい土が必要となる。備蓄は少量で近くの山から掘り出すことになり、修

復する壁は乾燥したままより湿気を持たした方が土のくっつきがよくなるので

シャワー散水しておく。午後は窯の修理班、山に土を採りに行き窯の壁を修

する、山行き班は先日の続きの場所でカシの伐採。

修理班はどろ跳ねと戦いながら狭い壁の中で苦労する。窯の中は自然乾燥

させてから窯立てした方がよかろうということになり来週19日に決定。

   壁土を作り叩きつける

  ほぼ全面を塗る

  山行き班はカシを伐採

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