桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

消えゆく八雲の原風景

2020年02月14日 17時18分53秒 | 活動報告

町内を隈なく動き回るタイプではないから変貌を遂げる町のこと、動向などに

疎い。聞く話、身近で見たり感じたりすることを総括すると、町の入口近くから

八雲村は姿を消し、その消しゴムは段々と奥の方に向かっていっている。

耕作放棄地の増加、住宅・商用施設への転用に加えて資材置き場のようなも

のが増え、農村地帯は多目的のモザイク地帯になりつつある。

家屋にしても従来の日本建築から耐震性に優れた住宅に変わっていくが周囲

の風景と家並みのアンマッチは否めない。建築技術が向上し人々の安全も向

上することは結構なことでアンマッチを否定的に捉えているのではない。

今の傾向がどの程度続くのか知る由もないが感覚からして直ぐに止むようなこ

はないと思う。

安田地区にあった茅葺屋根の住宅が壊され新しい住宅が建つことになった。

詳しくは分からないが町内で住居として使用されていた最後の茅葺ではないか

と思う。何度も訪ねたことがあり思い入れの深い家だから残念というより無念、

寂しいというのが本音。重機が事も無げに解体していく。思い出や記録として

写真、動画に残したいところだが今回ばかりはそんな気になれなかった。敢え

て写真を撮らない。解体の過程は余り見たくない。

残された茅葺屋根の写真、自分の心に残されている風景を大切にしたい。

数か月もすれば新たな人が住み新たな風景と歴史を作り始めるのだろう。

炭焼き作業は活発になり明日は窯出し、窯立て作業の予定。

    

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晴天の山行き(2/11分続報)

2020年02月12日 20時12分58秒 | 活動報告

前日までのぐずついた天気が嘘のようないい天気、放射冷却で冷え込み溶

けた雪がアイスバーンになり密かにスリップを誘う。特にカーブで日陰の所

は要注意で何気なしにチョンとブレーキを踏めばあらぬ方向に、しかも制御

不能で。対向車がなければ超ラッキーと胸を撫でおろす。

これまで材料取りに通った秋吉は炭小屋の場所に比べると天空の世界、雪

が残っているのでは・・・

冗談とも言えなくないがその心配は無用のようだった。朝のティータイムを終

え車を走らせる。途中に休止中の炭窯がある。屋根付きだから未だ壊れては

いないようだが窯の中が健全か否かは分からない。

今日は大きなナラの木、小振りのカシを伐採、以前に倒したカシの持ち帰りを

行う。午前中にナラの枝落とし、裁断を手際よくしておき午後に持ち帰られる

よう段取りをしておく。

午後は3時頃から大餅神事を見学という予定になっていたので早めに切り上げ

るつもりで下ると、別部隊が新たな場所でカシの調達準備をしており急きょカシ

を伐採し車に積み込む。奥の方に未だ残っており次回以降の調達となる。

今回の調達で凡そ2窯近くは確保できたと思われる。出遅れた今シーズン、後

半になってのペースは目標5窯くらい?を越え前年並みに迫る勢い。

日当たりのいい所は靄(もや)が上がっていた

  秋吉の炭

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秋吉地区の大餅っつぁん

2020年02月11日 19時51分27秒 | 活動報告

作業日は天気予報をみて決めたらピンポイントの晴天。丁度、秋吉の大餅

っつぁんがあるとのことで午後に立ち寄ってみようとなった。

ブログ管理人はその由来、行事内容を知らないので写真だけ撮っておい

た。町内でも各地区で執り行われていたが段々、減っており、町の風物詩が

消えるのは寂しい。出来る限り残せるよう知恵を寄せ合うことを真剣に考える

必要がある。

 

八雲の大餅神事の紹介は下記、やくもネットで

http://yakumo-net.com/map-2/matsuri/

田村神社での大餅っつぁん神事の一コマ

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山行き作業(速報)

2020年02月11日 16時23分33秒 | 活動報告

本日は山作業、過日の続きの場所でカシ、雑木の伐採、運搬を行う。

それとは別にプレハブ倉庫の雨除け工事を行う。詳細は後報

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炭焼き、嗚呼、炭焼き

2020年02月09日 17時25分36秒 | 活動報告

かつて盛んに行われていた木炭の生産は時代とともに斜陽産業となり今で

は『絶滅危惧業種』となってしまった。この八雲町でも大小の数えきれないほ

どの窯があり、中には数人で共有する窯、持ち主から借用する窯などあった。

自前は当たり前で窯は定位置にあり周辺から材料を集めてきて炭焼きをする

ものとばかり思っていたのは違うと知り驚ろかされた。

ブログ管理人は街中で育ち木炭は使う側にいたから木炭の認識は生産側とは

全く異なり、そこに存在する苦労など何一つ知らず炭焼きに首を突っ込んだ。

昔の話を聞くと炭焼きの厳しさを改めて知る。炭焼きに参加する以前、友人か

ら昔話を聞いたが、その時は何一つ炭焼きの経験をしていなかったから苦労に

対しても『ふーん、大変だったのだ』としか思えなかった。

材料のある所に窯を築き、焼き上がったらそこから担いで里まで運ぶ。獣道の

うな所や急な所、悪天候の中など4Kと表現されるよりきつい超4Kの仕事だっ

たろう。窯の場所も段々と里から離れてしまうだろうから、作業の状況によって

は家に帰らず夜を通してお守りを必要としたこともあろう。

車による運搬、薪割機のない炭焼きを想像しただけで意気消沈して頓挫してし

まう。電気、ガスの普及は木炭を必要としなくなり限られた所のみで需要がある。

八雲町に幾つかの窯は残っているが今季、煙の上がっている窯は残念ながら

桑炭会のみと寂しい状況下にある。

日本から木炭が消えつつありネットでは代わりに『マレーシア産備長炭』なるも

のが闊歩している。

木炭を取り巻く厳しい中ではあるが

『自分たちで焼いた木炭でほんのり温まる』

たった、これだけのことだろうがその奥には沢山の意味が込められている。

 

島根県のホームページに県内の木炭生産活動を紹介している。

八名窯

https://www.pref.shimane.lg.jp/industry/norin/ringyo/tokuyo/yanagama.html

島根八名窯に挑戦

https://blog.goo.ne.jp/f-hamada/e/8889e6d82b220d9fb54c840655406396

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