町内を隈なく動き回るタイプではないから変貌を遂げる町のこと、動向などに
疎い。聞く話、身近で見たり感じたりすることを総括すると、町の入口近くから
八雲村は姿を消し、その消しゴムは段々と奥の方に向かっていっている。
耕作放棄地の増加、住宅・商用施設への転用に加えて資材置き場のようなも
のが増え、農村地帯は多目的のモザイク地帯になりつつある。
家屋にしても従来の日本建築から耐震性に優れた住宅に変わっていくが周囲
の風景と家並みのアンマッチは否めない。建築技術が向上し人々の安全も向
上することは結構なことでアンマッチを否定的に捉えているのではない。
今の傾向がどの程度続くのか知る由もないが感覚からして直ぐに止むようなこ
とはないと思う。
安田地区にあった茅葺屋根の住宅が壊され新しい住宅が建つことになった。
詳しくは分からないが町内で住居として使用されていた最後の茅葺ではないか
と思う。何度も訪ねたことがあり思い入れの深い家だから残念というより無念、
寂しいというのが本音。重機が事も無げに解体していく。思い出や記録として
写真、動画に残したいところだが今回ばかりはそんな気になれなかった。敢え
て写真を撮らない。解体の過程は余り見たくない。
残された茅葺屋根の写真、自分の心に残されている風景を大切にしたい。
数か月もすれば新たな人が住み新たな風景と歴史を作り始めるのだろう。
炭焼き作業は活発になり明日は窯出し、窯立て作業の予定。
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