以前、少し敷木の様子について投稿した。1/25、2/8に仕上がった窯の敷木
(窯の底に敷く枝木)には明らかに大きな変化があった。その前の状態がどの
ようなものだったのかについて明確な記憶はない。少しずつ変化し続けてい
たのかもしれない。従来、仕上がった窯の敷木の見た目の色は黒々とした綺
麗に焼けた炭のように見えるが、炭としては半生に近く中には硬くて折れにく
いものが混在していた。殆どの敷木は折れたり砕けたりすることなく残ってい
た。これらを使ってみると普通の炭と変わらないものがあるかと思えば煙と炎
を上げるものがあり、とても使用には堪えない。特にタール分が多いのか臭
いが強く頭が痛くなってくるようだ。
それが1/25のものは大半のものが折れた状態になっており見た目には普通
の炭として焼き上がったかのようになっていた。少し様子がおかしいと思った
のでサンプルを採取し、どのようなものになっいてるのか使ってみることにし
た。七輪で火を起こしてみると炎や煙が出ることなく普通の炭と変わらない。
この火を使って焼き物をしてみるも匂いが付くとかの異常はない。
この火を囲炉裏にもっていき多くの敷木炭を乗せてみる、やはり煙や炎は出
ない。暫くこのままにしてから帰ってみると部屋に少しタールの臭いが残って
いた。臭いは少量で使用に耐えられないものではなく、マレーシア産やイン
ドネシア産備長炭よりはいいと思われる。
つまり、1/25の敷木は完全とはいえないもののかなり炭化が進んでしまって
いたことになる。そして2/8のものは大半が10㌢以下に折れてしまっていた。
見た目には1/25のものより更に炭化が進んだものと判断できる。サンプル回
収はしなかったため使用検証はなし。
炭焼きの所要時間、点火まで時間、窯の息継ぎ等々、色いろな要因が考え
られるが窯の壁修復でどのようになるのか注視していきたい。
七輪での使用、炎のように見えるが炭の火
囲炉裏での敷木の炭