伊予市の宿を出て、四国でコロナが今一番危惧されている松山市内のお寺を中心に回る。市内ではあるが市郊外ばかりで繁華な所には縁はない。増してやコロナ騒動の中心は飲食店街、所謂ところの夜の繁華街なのでリスクはかなり低いだろうと勝手に決め込む。強気と弱気の交差する検討の結果、松山市内は込み具合、参拝者の層をみて般若心経なしですませることも可とすることにした。また、出発を30分繰り上げ7時30分。毎日の四国の感謝推移と内容をチェックしながら対応を決めるようにしているが、可否の振り子は収まらないまま遍路を続けている。一昨日の雨以来、曇天に加え寒さが戻り、旅の始まりの時のような暑さが待ち遠しい。門前町の印象は人が込み合い賑わいと活気を連想する。昔のことは知らないが八十八か所のお寺さんにも同様のことはあったと思う。近年の状況でも小ぶりながらそれはあった。しかし、今年は昨年と比しても衰退は顕著にみられる。恐らくコロナによる客の減少からだと思われる。店の家賃や地代などは恐らく店主のものだろうから固定費の負担が大きいことによる理由ではないと推察する。石手寺の参道にある店も2・3が細々と開きあとはシャッター通りのような歯抜けで実に寂しい状態。それはそうだと思う。参拝者はごく少ない団体とこれまた数人としか出会わない程度の数では商いは成り立たない。
何々庵と呼ばれるような佇まいの浄瑠璃寺
石手寺
太山寺
いずれの寺も人影なくお寺さんの写真が撮れる