久しぶりの晴天、遅霜が降り屋根や陰は白くなっていた。見た目は温かそうだが野外
作業に向かうには一呼吸必要。作業の打合せで決まったのは過日より頼まれていた墓
傍で大きくなった杉の木を3本伐採する。取り敢えずは倒しておき後日、処理をする。
小屋周辺に持ち帰ったカシ材や雑木の炭木、枝木作りを夫々に分かれて行う。身体を
動かすに従い温かくなり段々と薄着になっていく。午前中の進捗から午後は急きょ窯出
しを行うことにする。次の窯の準備が進めば出来る限り早めに立てないと農繁期に突入
してしまい、動きがとりにくくなる。
18日に籠めた窯の焚口を壊すと中は未だムッとするように温かい、否むしろ熱いの方が
近い。炭が完全に消火されず熱を出しているのではないことを確認し、窯に突入。
今回の窯は入口近くまでカシが詰められていたので、出す炭はいきなりカシ炭。枝炭も
カーンと高い音を出すいい炭に仕上がっている。いつもは直ぐに切って袋詰めするが
今回は丸炭、割り炭の分別をするために一端窯から出し立てておくことにする。熱い窯
の中の格闘は汗ばみ外に出てクールダウンを必要とする。
作業は窯出しをして終わりではなく残りの材料の始末をしてバラエティーに富んだ作業
が終わった。
諸事情で積み残しの作業が前後しているが決着をつけておかなければならない事も残
されており、もう二踏ん張りしなければならない。
杉の伐採
焚口を壊し覗いた窯の中
天井一杯に詰められた生木が木炭になるとこんなに減る