大昔の話、ある大工さんの言葉。設計者は(この場合施主も含む)自分の夢を建物に入
れ込めたがるから無理難題を押し付けると言った。理屈は分からないではない。木材
で曲線の多いものや細工し難いものでも平気に要求する、物事が分かっている設計者
も素人も余り変わりはないらしい。
だれも最初に描く夢は段々と現実に削られ、そこそこのところで手を打つことになる。
桑炭会の新しい炭小屋も当初はもう少し大きいものだったが諸般の事情、どこの家庭に
もある、あの問題で縮小と相成った。小屋を自分たちの手で建てていく過程で当初には
なかった利便性の追加をすることもあるから、当初の夢は削られるばかりとがっかりす
ることない。久しく中断していた作業は明日、再開となる。