宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

【会記】の大切さ

2023-12-05 07:52:44 | 茶道
茶友のご自宅でのお茶会に行きました。「早変わりの趣向で」とご案内にはありました。

席入りすると大きな素敵な土瓶がデンと点前座の右に置かれて炉縁は桑。広間ですが台目席の設えになっているのです。
鐶付が華奢な肩付釜がどっしりと据えられています。お軸は「釣り狐」の絵に歌が遠州文字で流麗に描かれています。お花はお庭の椿。
お菓子が二種ありますが一つは四角い薄焼きのお煎餅…これは狐の好物 油揚の見立てて仙台から取り寄せられたそうです。お薄も高麗のお茶碗で美味しくいただきました。そしていったん席を出ます。

二席目の入ります。前とすっかり違った設えです。お軸もお花も香合も点前座には四方棚が。炉縁も塗物に変わっていました。
正にこれが「早変わり」の趣向でした。
一室で二度楽しめる趣向です。コロナ後ならではの苦心のご趣向。

お軸は「払子頭上・・有眼」(ちょっと忘れました)払子で一年の悪かったことを払って下さるとの意味です。

二席とも席主のご説明と共に【会記】がご用意されていました。
やはり耳で伺ったことを目で見て確認するという意味で【会記】は有効です。

お席を楽しめたうえ 払子で一年の良くなかったことを払って頂けて、有難い気持ちで皆様と帰路に。

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