先日のNHKEテレ日曜美術館で「西田俊英展」を取り上げていました。
西田俊英画伯は武蔵野美術大学を退官後、屋久島に一年間滞在し、原生林にいたく魅了されて「人間と自然の共生」「生命の循環」をテーマに壮大な物語を絵で表現されました。高さ3m 長さ40mもの大作です。
屋久島は雨が多く植物は大きく育ち、岩や石は苔がびっしり生えてまさに太古の原生林のようです。
西田画伯が巨樹を前に素描されている様子もTVで写されました。
巨樹と対峙していると自分は本当に弱いと実感 「人間が人間に帰る」気持ちになると、そして涙まで出てくるとおっしゃっていました。
その放送を見て私はその絵がとても見たくなり今日名古屋まで出かけました。
やはり、混んでました。絵の大きさに圧倒され 原生林の描写が大変丁寧に細かく描かれていて水辺には蟹やカエルなど、また苔むした森の中には猿や鹿が、そして森の妖精や人間も、蝶や虫、百合なども何気に目立たなく描かれていて幻想的な物語仕立てのようです。湿度も感じます。
あまりにも素晴らしかったので何回も廻って、椅子に腰かけて15分ほどずっと眺めていました。
実物が見られて本当に良かったです。新幹線に乗ってきた甲斐がありました!
今回ので完成ではなくまだ続き、前代未聞の70mのもの作品にされていくとのことです。期待したいです。
天気が良く、新幹線からは真っ白な真綿にくるまれているような富士山も眺められ良い日でした。
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