雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

2014GW 残雪の蝶ヶ岳(2677m)1日目

2014年05月07日 | 長野県の山

絵になる風景…梓川と河童橋と真っ白な穂高連峰


2014/5/3~4日(土日) GW 残雪の蝶ヶ岳(2677m)

                               <徳沢から長塀山経由、蝶槍ピストン横尾に下山>

1日目 > 金沢~上高地~徳沢~長塀山~蝶ヶ岳~蝶ヶ岳ヒュッテ(泊)
2日目> 山荘~蝶槍~分岐~横尾~上高地~<ひらゆの森 入浴>~金沢

観法寺P(4:30)→福光IC(5:00)→飛騨清美IC(5:40)→あかんだなP(6:30)→バス発(6:50)→
上高地バスターミナル(7:30)→河童橋(7:40)→明神(8:25)→徳沢(9:25)→長塀山(?)→
妖精の池(13:25)→蝶ヶ岳山頂(13:50)→蝶ヶ岳山荘(13:55~)泊


槍穂の大パノラマを満喫。。。


2012年は唐松岳(2695.8m)日帰り2013年は乗鞍岳(3026.5m)日帰り、2014年は蝶ヶ岳(2677m)小屋泊
3年連続でGW残雪アタック隊に加えて頂き、残雪ならではの眺望(3000m級の光り輝く山々)を楽しんでいる♪

今回の蝶ヶ岳では山小屋に宿泊し、大キレットに沈む夕日と、翌日は、ご来光で若干ピンクに染まった
穂高連峰と槍ヶ岳の大パノラマを、カメラに収まらない程、間近で見る事ができて、大・大感動であった!

2006年、山を始めて間もない8年前の夏に、ちょうど今回と同じコースを歩いて、やはり槍穂の大パノラマに感動し
以来、山にハマってしまったきっかけの一つでもある蝶ヶ岳、8年前は山座同定もできなかった私であるが、
眼前の山々を見ながら、あの山とこの山には既に足あとを残して来たんだと思うと、より感慨深かったのである。

GW後半初日なので大混雑も予想されたが、駐車場、バスも2番発車に乗車できて、順調に上高地入りした。
河童橋では青空に真っ白な穂高の眺望が見られてハイテンション(^^ゞ 観光客に紛れて、皆で記念写真も撮った。

左手に明神岳、澄んだ流れの梓川、大自然の空気を満喫しながら、明神を経て徳沢キャンプ場まで徒歩約2時間
徳沢にある案内板には、上高地⇔徳沢(6.4km)、徳沢⇔横尾(3.9km)、徳沢⇔長塀山(4.5km)となっていた。

徳沢圏(標高1555m)の脇にある登山口から登りスタート、前日に蝶ヶ岳山荘に問い合わせをした通り、
標高1900m辺りから残雪となったが、トレース通りに歩けば踏み跡もしっかりしていたので、結局ツボ足で山頂まで!
蝶ヶ岳の標高は(2677m)なので、徳沢圏登山口から登りの単純標高差は(1122m)である。

長塀尾根はかなりロングで、樹林帯の登りなのでほとんど眺望はなく、カメラの出番もなし(^^ゞ
冷たい風が吹き始め、止まると寒いのでフリースを着て、2500m付近の平坦な場所で昼休憩としたが
それでも寒くて居場所がなく落ち着かず、歩くとまた暖かくなるので、おにぎりだけ食べて直ぐに歩きだした。

夏には山頂看板で確認できた長塀山(2582m)も、この辺りかなー?と頭で思っただけで、特に話題にもならず
素通りとなり、妖精の池(2615m)では、若干融けた部分があり池と判明! 夏に見た時も小さな池だったが、
池の周りが綺麗なお花畑で、妖精が住んでいそうな美しい場所だった事を、一人思い出していた。

妖精の池を過ぎて7~8分で樹林帯を抜けだし、一気に展望が開けた場所に出た!
山頂まで一登りだったが、残念ながら既に途中から雲行きが怪しくなっており、ここでの眺望はガスの中である。

山頂から北に延びる尾根上に残雪はなく、この時も西から強風が吹きつけていたので、風に吹き飛ばされたようだ!
山頂にて今回のメンバー6名で記念写真だけ撮って、風にあおられながら駆け足で小屋へと逃げ込んだ(^^ゞ

14時前に到着したにもかかわらず、先客多く小屋は大混雑!流石に好天予報のGWと言ったところか。
テントも既に多数、強風の為設営には悪戦苦闘!多くのテントは雪のブロックを積み、風除けの工夫をして張っていた。
テントを持参したが、強風で諦め小屋泊にしたと言う方がおられたので、他にも同じ考えの方がいたかも知れない。

雲行きが一時怪しくなり、気付くと窓ガラスが雨で濡れており、登山途中でなくて良かったねと言っていたら
何と!小屋がユラユラ…地震だ!(@_@;) しかもその後4回も続き、風の轟音と交互に来た!

HPの案内では、充電器をご持参いただければ、部屋のコンセントで自由に充電できると書いてあったのだが
ドコモ、AUとも、携帯の電波は圏外で、下界で何が起こっているのか?知る事も出来なかったのである。
後にヒュッテの衛星TVで 「 岐阜・長野県境付近で群発地震が多発! 」 とのニュースを見た(@_@;)

山の気まぐれ天気を目の当たりにして、今夜は?明日はどうなるのだろう?と思った私の心配をよそに、
暇な我々の部屋でのミニ宴会はたけなわとなり、酔った揺れか地震の揺れか分からない人が約1名いた(^^ゞ
その後、有難い事に天気は回復気味で、何度も窓の外を覗きながら、皆で辺りの様子見に専念!
雲が流れて、前穂の頭が見えたとか、今度は唐沢岳の頭が見えたとか、平和な会話がおつまみであった。

夕食は18時から、食後に小屋前に出て見ると、ガスはすっかり晴れ、大キレットに夕日が沈む直前である!
感動の瞬間をカメラに収めて、寒さに耐えながら、更に沈んだ後の小焼けを5分程ジッと見つめていた(@_@。

登りで擦れ違った方の話では、昨日今日とお天気も眺望も良く、小屋の待遇は布団3枚に一人の割合だったとか。
我々は布団一つに一人の割合で、食事も2交代となり、スタッフの方達もかなりハードそうであった。
宿泊料金はHPの表示価格とは違い、消費税アップなのか?500円値上げで一泊二食9500円であったが
労山の会員証提示で500円引きとなり、水/1リットル200円、お湯/1リットル300円、いずれも値上げされていた。

小屋の消灯時間は21時、皆さん今朝は早起きの為、20時頃消灯就寝としたが、夜中に目覚める!
時計を見たら11時半、あれっまだ今日だ! 寝なおしてまた目覚める!今度は夜中の1時だった。
この後は眠れず、時間ばかり気になり、2時…3時…結局眠れそうにないので、星を見に行くことにした。

外に出て見るとヘッデンの明かりが数個、大きな三脚を持った人など、私以外にも星空観察の仲間がいた(^^♪
安曇野の街明かりも見えて、星の輝きはピカイチ、天の川もクッキリ見えていたが、夜中の寒さもピカイチ!
この時期、最低気温は-10℃位まで下がるらしいが、風もあり足元の凍り具合と体感温度はそれ以下であった。
10分程で部屋に戻って布団に潜りこんだが、冷え切った体はなかなか暖まらず、くしゃみ連発と鼻水じゅるり(>_<)

何処が一日の区切りなのか分からなくなってしまったが、続きは2日目に…。


大自然の空気を満喫しながら、2時間の歩き。。。


 
絵になる河童橋を絵にする絵描きさんがお2人 (早口言葉ではないよ)


 
これを見て一同ハイテンション



カシミール(カシバード)で作成してみたが、奥穂の山頂は見えているのか?いないのか??


 
明神を経て、梓川沿いに明神岳を見ながら、徳沢キャンプ場に到着!


徳沢から登り開始!


 
   徳沢圏の脇が登山口                     最初は木の根っこの階段が続く


 
樹林帯の登りが続き、標高1900m辺りから残雪となって、雪質はザラメであった。


  
 標高2600辺りから展望が開け、常念岳の頭も見えたが怪しい雲行きとなる。  小屋も見えて、一登りで山頂!


蝶ヶ岳山頂(2677m)に到着!

 
 
 山頂からテン場と常念岳方面                  メンバーで登頂記念の1枚


 
 暴風の中でテント設営                     我々はヒュッテに逃げ込む


宴会の合間に状況チェック!


 
(16:40~50分頃)



(17:15分頃) 山頂、テン場方面の青空が戻った(^^♪


 
(17:40頃)槍が見えた!                       ヒュッテと山頂方面


大キレットに沈む夕日に酔いしれる。。。


 
夕食後に外に出て見ると、雲はすっかり消えていて、常念岳と大天井方面も鮮明だった。



太陽光が強烈すぎて、ゴーストが写ってしまったが、美しい夕日が見られた。



(18:30頃)



最後のひと粒。。。



水平線とは違い、太陽の位置がまだ高くて、沈んだ後もしばらく明るかった。



御岳山、乗鞍岳、焼岳がピンク色に…



ヒュッテと蝶ヶ岳山頂…360度、淡いピンクに染まる。

コメント (4)
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