
鷲羽池 と 槍ヶ岳
2010/07/31(土)~08/02(月) 鷲羽岳~水晶岳 … 新穂高温泉登山口より
1日目…07/31(土) 新穂高温泉~中道経由~三俣蓮華岳~三俣山荘
2日目…08/01(日)
三俣山荘~鷲羽岳~水晶岳~黒部川水源地標~三俣山荘
3日目…08/02(月) 三俣山荘~巻道経由~新穂高温泉
<コースタイム 2日目>
三俣山荘(6:00)→鷲羽岳(7:30~8:00)→ワリモ岳(8:40)→ワリモ北分岐(9:10)→
水晶小屋(10:00~25)→水晶岳(11:05~25)→水晶小屋(12:00~20)→
ワリモ北分岐(12:50)→黒部川水源地標(14:05~25)→三俣山荘(15:05)
三俣山荘の玄関先で出発の準備をしていたら、目の前にリーダーが現れてビックリ
目が覚めたので夜中の3時半に双六を出発して、巻道経由でここまでやって来たらしい!
ほんの1%くらい予想はしていたが、まさかね!(◎o◎) 動けない程の靴ズレは大丈夫なのか?
深くは聞かず…ともあれ全員揃って良かった (^^♪
今日も、登りで体調を崩すと言う人に合わせて亀さんペースだったが、
三俣山荘連泊を決めていたので、着替えなどのいらない荷物は山荘に置かせて頂き
休憩ポイントではゆっくり休んで眺望を楽しみ、急ぐ必要もなかったので余裕の山行となった!
鷲羽岳まで右手にはずっと、槍ヶ岳、穂高連峰が着いてくる!
日射しが強いので、徐々に下から上がってくるガスで後方は真っ白になったが
鷲羽山頂からは目指す水晶岳、烏帽子岳への稜線、鷲羽池と重なる槍ヶ岳は特に印象的だった。
水晶岳に到着した頃は一気にガスが上がり山頂展望はゼロ!道中からは綺麗に見えていたが
30分前からここにいると言う男性も諦めて下山、その後20分程待ってみたが望みなく下山。
水晶小屋の裏手に荷物をデポしてあったので、しばし休憩を決めてジュースを買いに表に回ったら
何と!見覚えのあるお二人さんの姿が…我がクラブのKさんとNさん、今日はまさかの連続!
針の木雪渓から入り4泊5日とは聞いていたが、待ち合わせをしても絶対会えなさそうな場所で
偶然出会った事に、ちょっと感動だった (*^^*)
水晶小屋から10分程、下山道中で雷鳥の親子( 親鳥 ♂ ♀ 2羽 と ヒナ鳥4羽 )に遭遇!
特に、ヒナを守る父雷鳥の動きが迫力だったのだが、今思えばムービーに撮れば良かったかな!
撮り慣れていたはずの私だったが、とっさになると夢中でシャッターを押しただけ (*_*;
その後、ワリモ北分岐に戻り、岩苔乗越分岐、黒部川水源地標経由で三俣山荘に戻った。
三俣山荘の夜明け 。。。
(5:15 撮影)朝陽は鷲羽岳の後ろに昇ったようだったが、山荘からは 槍ヶ岳 が見えていた。
鷲羽岳への急坂を登る!
振り向くと後方にガスが迫ってきていた!
右手側には 槍ヶ岳、穂高連峰
後を追うように、後方には益々ガスが迫って来た!
と思っていたら、鷲羽岳の頭上からの日差しで ブロッケン現象 が現れた!
行く先の雲海はまだ落ち着いていて、鷲羽岳山頂までもうひと頑張り!
左手側には、右手前 ワリモ岳、奥が 水晶岳、左は 祖父岳、遠望は 黒部五郎岳
後方には 三俣蓮華岳 や 双六岳 、遠望(中央奥)で 笠ヶ岳 の頭がちょこっと見えていた。
山頂の人影が大きくなり、あと一息!
鷲羽岳山頂は快晴!
山頂より 鷲羽池 と 槍ヶ岳
鷲羽岳山頂 (左ピーク)と ワリモ岳 、水晶岳
実際には水晶岳が100m 弱高いが、ここからは眼下のように見える(東直下に少し下りて撮影)
鷲羽岳からは、ワリモ岳~水晶岳への稜線 と、烏帽子岳への稜線が一望できた。
ワリモ岳山頂も快晴!
ワリモ岳 (左ピークの岩が山頂 )を目指す!
ワリモ岳山頂手前から後ろを振り向き、鷲羽岳 を撮る!
ワリモ岳山頂 より水晶岳(左ピーク)への稜線が綺麗に望めた!
ワリモ北分岐 辺りでは、一瞬ガスの中に突入!
後方、左ピークが鷲羽岳…ワリモ分岐からしばらくは、広い尾根上を歩く 。
更に進んで振り返ると、槍ヶ岳が雲に隠れようとしていた。
そして、間もなく水晶小屋
水晶小屋 に到着した!お天気なので屋根いっぱいにお布団が!
定員30名のここ水晶小屋も連日超満員らしく、三俣山荘にも「満員です」と張り紙がしてあった。
水晶小屋から、野口五郎岳、烏帽子岳への稜線が間近で確認できた。
皆さん、小屋裏手にザックをデポしていた! 小屋の前入り口から見た 水晶岳 (中央ピーク)
時間は少し早かったが、ここで昼休憩を取り体力を付けて、いざっ水晶岳へ!
小屋からは平坦な尾根だと思っていたが大きな間違い、左のゴツゴツ岩越えが待っていた!
足の短い人にはちょっと辛い大岩登りと、足には優しいハシゴも2ヶ所あり!
水晶岳山頂直下から後方(切り立った東側 )を撮る!
いよいよ山頂だ!
水晶岳山頂!…綺麗な名前とは裏腹で、ゴツゴツした岩の狭い山頂 (*_*;
先程まで団体さんが3組程いて、足場もなくごった返していたそうだ!良い時に来たと言われたが
良い時なのか遅かったのか?30分以上前から、ガスで視界がないとのことだった。
山頂展望…歩いて来た前方の尾根(左) と 高天原、赤牛岳へと続く後方の尾根(右)
鷲羽岳で会った関西弁の男性が、妙にハイテンションで、記念に看板にタッチしたらと私に言う!
あっそれ、ペンキ塗りたて!と横から声が…危うくタッチ寸前だった (-"-)
山頂で見たのはペンキ塗りたての美しい文字の看板のみ!三角点は何処にあったのか?ないのか?
花の群生も沢山あった!
鷲羽岳登り口付近で、イワハゼとチシマギキョウを見て以来、花は少なかったが ^^;
特にワリモ北分岐手前から、水晶岳山頂直前までは色々な花が楽しめた
イワギキョウ
?? タカネツメグサ
タカネシオガマ と イワオウギ
シコタンソウ
イブキジャコウソウ や イワオウギ の群生が多かった。
イブキジャコウソウ のアップ ウサギギク
ミヤマオダマキ
??
チシマギキョウ
水晶岳山頂近くに群生していた ミネウスユキソウ
水晶小屋でご褒美休憩!
山頂はガスっていたが、本日一番の目的達成でホッとして、水晶小屋で2度目の休憩!
ご褒美の冷たいジュースを買いに表に回って、お二人さんに会ったのでした。
何と!昼前に到着して、本日の工程は終わりだと言って、すっかり寛いでいるので驚いた!
ルートを聞いて納得、次に目指す小屋が、半日では辿り着かない場所にあるらしかった。
4泊5日の、3泊目にして半日の中休みのようだが、余裕があった方が山は楽しめる
現に私達も、ひたすら歩いた昨日よりもずっと、山や花を楽しむ事が出来ていた。
ちなみにこの水晶小屋は、若夫婦がやっていて、とっても可愛い1~2歳位の男の子が
お母さんにくっついていた!目を離したら大変、でも車社会よりは安全かなぁ?
雷鳥の親子(6羽)に出会う!
水晶小屋を出て、10分程下りたところで可愛いヒナの雷鳥に出会った!
直ぐ目の前のハイマツに止まっていたが、飛び立って着地、そこにはヒナ4羽と雌雷鳥…
飛び跳ねていた ヒナ が、全部で4羽
ヒナの後を追いかけていた 雌雷鳥
目の上が赤い 雄雷鳥
最初は母子5羽と思っていたら、雄雷鳥が私の前にいた男性の前に突然現れて
ミャーミャーと10声位、猫のような鳴き声の大声で男性を威嚇してから、スゴスゴと戻って行った。
私もビックリしたけど、その男性もしばらく固まっていて、お互いシャッターが切れず ^^;
その間に母子は何処えやら消えてしまったのですが、慌てて後姿をパチリ!
日頃は、子育てには無関心とされている雄雷鳥ですが、人も色々鳥も色々?
よく見ると、この凛々しい顔のお父さん雷鳥、後姿までがとっても頼もしい (*^^*)
黒部川水源地標経由で三俣山荘に戻る
ワリモ北分岐から岩苔乗越、その後は雪解け水の流れる谷川沿いを歩く。
雪渓がまだまだ沢山残っている。
ホッとする花の道もあったり、小さい滝のように水が流れる道もあったり。
花が大きかった キヌガサソウ ムシトリスミレ
黒部川水源地標 …ここから最後の登りが待っているので、コーヒーを沸かして小休憩をした。
見覚えのある雪渓が見えてきた!前日に下りてきた三俣山荘前の雪渓だ!
戻ったのは3時頃だったが、今日も長い一日だったような気がする!
肌寒いので、玄関横の休憩場ではストーブが焚かれ、座りきれない位人が集まってきていた。
そして今日は飲みました (^^ゞ 乾杯ビール
夕方一気にガスが晴れる!
夕食中に槍の頭だけが見えてきて、ちょうど食べ終わった頃に全貌を現す!
皆さん外に飛び出して、夕日が沈むまでずっと見ていたり、写真を撮りあったり (*^^)v
こちら側もくっきり! 鷲羽岳 と、左奥に見えているのは 水晶岳
3日目…三俣山荘~巻道経由~新穂高温泉 へ続く
鷲羽岳2924mの頂上直下に、池が存在すること自体が感動ですよね!
三俣山荘に泊まれば、ゆっくりでも1時間半で登れてしまいます!
一眼レフを持って、是非登って来て欲しいです (^_-)-☆
案山子さんの素晴らしい感性にも感動でした (^.^)