雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

南南ア縦走…荒川三山(悪沢岳)・赤石岳・聖岳(3日目)

2024年07月30日 | 百名山の山


兎岳山頂のタカネビランジと聖岳


2014/8/19(火)~22(金) 南南アルプス縦走③
                             椹(さわら)島 登山口より 

(1日目)  椹島ロッジ登山口~千枚小屋
(2日目)  千枚小屋~千枚岳(2880m)~悪沢岳(3141m)~赤石岳(3121m)~百間洞山の家
(3日目)  百間洞山の家~聖岳(2982m)~聖平小屋
(4日目)  聖平小屋~聖沢登山口


百間洞山の家(5:40)→中盛丸山(7:10)→小兎岳(8:15)→兎岳(9:15~25)→兎平避難小屋(9:35)→
聖岳手前で昼休憩(12:00~20)→聖岳(12:40~13:25)→小聖岳(14:30)→聖平小屋(15:50)


本日は10時間の歩きを予定!


本日も昨日に負けない位、約10時間の歩きを予定しており、早朝5時には出発する計画であったが
朝食は並んだ順番で一番が5時から、おにぎり2日連続は避けたく、予定を30分遅らせて朝食後の出発とした。

小屋からはいきなり急登で登り応えあり!アップダウンして中盛丸山、小兎岳と順調にピークを踏んで進み
兎岳では、山頂に見頃で群生して咲き誇っていた「タカネビランジ」が余りにも可愛くて、しばし写真タイムとなった。



中盛丸山(中央ピーク)へ向かう。



稜線に出てからの中盛丸山



大沢岳(2820m)方面を振り返る!



中盛丸山(2807m)



中盛丸山から聖岳方面



小兎岳、兎岳へ向かう。



ガスに包まれた「小兎岳」


兎岳では見頃のタカネビランジに癒された♪




兎岳山頂


 
兎岳のタカネビランジ


いよいよ最後のピーク聖岳へ!


兎岳避難小屋を過ぎてからは細尾根が続き、左右の谷側は大きく切り立っていて、スリル&迫力!
鞍部と思われる場所を過ぎて次は、見上げると真っ赤な大岩の急登!一息してから気合を入れてスタートしたが
短い足にはやや難儀(^^ゞ 大きな岩にへばり付くので、ルートの丸を見逃すと、どの岩に取りつくのか時々迷う。

赤石岳の登り下りでは、どちらかと言うと黄色ぽい赤岩が多かったので、これほど赤い岩の連続はなかった。
ここ、聖岳への登りの方が、赤石に相応しい登山道(山名)かも?と思える程、真っ赤な岩壁や赤い岩の登山道であった。



兎岳から最後のピーク聖岳に向かう


 
兎岳避難小屋(上からは屋根のみ見えた)            ホシガラスが飛び交っていた!


細尾根のアップダウンが続く。。。



聖岳ピークを目指す!



登山道が読めない登り!



吸い込まれそうな谷



真っ赤な岩壁を見ながらの登り!



真っ赤な岩とお花畑



赤石岳方面



大きく切れた登山道。。。雨とガスの日は足元要注意!


エネルギー補給の後は力も増し、ひと頑張りで聖岳山頂に到着!


赤い岩の登りが終わり、少し穏やかな稜線に出て、聖岳山頂目前だったが12時だったのでエネルギー切れ(^^ゞ
大きな岩を、イスとテーブル変わりにして昼休憩! お弁当のおにぎり(天むす風4個&肉の佃煮)を頂いた。
赤石岳の北側が望めて、東尾根の稜線上には赤石小屋も見えており、ここからの眺望もなかなかであった。



聖岳目前!この辺りで昼休憩!



昼ご飯を食べながら赤石岳方面に思いを馳せる!


聖岳で富士山を見ながらのんびり過ごす!


富士山とはずっと一緒だったが、いよいよここでお別れだと思い、時間があれば往復予定だった奥聖岳は断念!
若干雲に覆われていたが、まだまだ綺麗に望めた富士山を眺めながら、何枚も記念写真を撮って、
コーヒータイムでのんびり過ごし、諦めないで歩いてきて良かったと、縦走最後となった聖岳からの眺望を楽しんだ♪
いつもここぞ!と言う時に、美味しいコーヒーを入れてくれる仲間に感謝(^人^) 山頂コーヒーは特に美味



聖岳山頂(3013m)と富士山①



奥聖岳(2979m)への稜線と富士山②



聖岳山頂(3013m)丸い案内板と富士山③



富士山④



聖岳から「赤石岳~兎岳」歩いて来た稜線が一望できた!


岩に咲く高山植物を見ながらの下り。。。


後は下るだけ…最初は小石のザレ場のジグザグ急下りが続き、足を滑らせないように慎重に下りた。
そこを過ぎると若干アップダウンの細尾根の連続であったが、あんなところに?と思える岩場に咲く花々が可愛く
ハイマツの実を食べに来ているホシガラスも多く、鳴き声が響き、飛び交う姿を何度も目にした。

そんな訳で、下るだけのはずが、花やホシガラスの観察と相成り、聖平小屋にはなかなか辿りつけず(^^ゞ



ガスが出て来た登山道では、足元の花が余計に目につく。




群生して満開のイブキジャコウソウ



岩壁にタカネツメグサ



岩壁にホタルブクロ



下りてきた尾根


ガスの中をホシガラス飛び交う。。。



登山道にホシガラスの餌場


 
ハイマツの実を冬の為に溜めている!



食事中のホシガラス①



食事中のホシガラス②・・・ガスが出て来た!


小聖岳でガスに包まれる。



小聖岳(2662m)地形図には載っていないが、文字の消えかけた看板あり!


標高差750m位を下って聖平小屋へ!


やがて眼下に小屋の赤い屋根が見えてからも、登山道は茶臼岳方面へ大きく回り込むようになっていた為、
今見えていた小屋が魔法のように消えてしまい、あれあれっ?と思いながら歩いていたら目の前に木道が現れた。
案内通り木道を進み、奥に小屋らしきものが見えた時は、やっと着いたと言う思いでホッとしたのであった。
色々遊びながら歩いたが、時間はほぼ予定通り、出発が遅れた分の遅れはあったが、10時間頑張った!

夕食は小屋では2番目となる17時5分からであった。(1番の方達は16時半からで、かなり早い)
他の小屋では到着順で決められていたが、ここでは先着順に希望で選べるようで、空きは16時半しか無かったが
到着後、着替えも出来ずに直ぐと言うのもせわしなく、スタッフの気遣いで何とか遅い方に入れて頂き、助かった!

宿泊の手続きを済ませると、この小屋では思いがけず、ウェルカムフルーツポンチが、紙コップ一杯づつ頂けた♪
スタッフの数も多くて対応も良く、食事も美味しく、小屋も清潔に心がけているようで、なかなか良い小屋であった。

気になった点は、お布団がなく、もちろん枕もなし、一人につき寝袋ひと組だけが与えられるのであるが、
ピーク時の涸沢小屋では一つの布団に3人と言う事もあったので、比較すると、まぁ寝袋も悪くはないと思えた。

小屋からはこれと言った眺望もないのだが、夕方から小屋周りはガスで真っ白になった。
食後に開放された食堂で、しばらくポスターや本などを見て、聖平小屋の歴史や南アルプスの知識を得る!

スマホは、登山道や山小屋ではほとんど圏外だった事もあり (途中で何度か電波が来ていたが)
今回の3泊縦走を考慮して、直前にネットで手に入れた「13000mah」のモバイル充電器で十分に間に合った!
GPSをずっと使用していたが、携帯充電は1回半、カメラの充電に2回使用しても、余裕の残量で頼もしかった。

ちなみに、小屋から少し離れた場所(木道付近)で、ドコモのスマホの電波が若干来ている場所があった。
聖岳の山頂でも、ドコモのスマホは圏外だったが、ドコモのガラケーは圏内!(電話もメールもできたようだ)


小聖岳を過ぎたら景色が一変 (^^ゞ


 
緩い下りに入るとお花畑が待っていた。。。


 
登山道両脇、何処までもメタカラコウ


 
トリカブト                        メタカラコウ



西沢渡への分岐


お花畑は小屋まで続いた。



散歩しているような登山道を花を愛でながら歩く



木道を進むと。。。


 
聖平小屋


 
WELCOMEフルーツポンチ                    小屋の夕食



(4日目)  聖平小屋~聖沢登山口




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