地蔵岳のお地蔵さんたちとオベリスク
2015/4/27(月)~29日(水祝) 残雪の鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)と守屋山
夜叉人峠登山口よりピストン
<27日(月) > 守屋山(1650m)…立石登山口より半周回コース
< 28日(火) > 砂払岳(2740m)・薬師岳(2780m)
< 29日(水祝) > 薬師岳(2780m)・観音岳(2840m)・地蔵岳(2764m)
薬師岳小屋(5:55)→薬師岳(6:05)→観音岳(6:45~50)→アカヌケ沢の頭(8:00)→
地蔵岳(寮の河原 8:05~10)→アカヌケ沢の頭(8:20~25)→観音岳(9:30)→薬師岳(9:55)→
薬師岳小屋(10:05~25)→南御室小屋(11:20~12:00)→苺平(12:30)→山火事跡(13:00)→
杖突峠(13:35)→夜叉人峠小屋(14:30~45)→夜叉人峠登山口(15:20~35)→お風呂(旭温泉 16:10~50)
→夕食(小作で名物ホウトウ鍋 ~18:00)→韮崎IC(18:20)→塩尻北IC(19:12)→平湯料金所(20:35)
→飛騨清美IC(21:53)→福光IC(22:35)→金沢(23:05)
再びオベリスクに会えた♪
2日間晴天続きで、今朝はそろそろやばいかも?と、皆さん正直期待していなかったので、朝はゆっくり…
ご来光には間に合わなかったが、小屋の長靴で砂払岳方面に行ってみると、雲海の上に既に登った朝陽が眩しかった!
薬師岳小屋は夕食も朝食も5時半~である。 朝食後、今日もお天気に感謝していざ出発
小屋のご主人から、「いらない荷物はここに纏めて置いて行ってくださいね!」と言われていたので有難く
昨夜のうちに荷物の整理を済ませ、長丁場が予想されたがザックが軽い分、気持ちも軽くなり、朝から軽快に歩けた。
薬師岳では、昨日は見られなかった富士山がドンと大きく見えており、またまた感激ひとしお!
稜線上の雪は風で飛ばされ、登山道は歩きやすく夏道同様であり、爽やかで冷たい風だけが春や初夏独特と言える。
薬師岳から観音岳までは天空の散歩コース、3年前にこの間は2往復しており、何度歩いてもルンルンの登山道である。
観音岳は流石に鳳凰三山の最高峰!眺望も最高!ここまで来ただけで、今回の目的は十分に達成できたが
このグループは決してここで終わらない(^^♪ 眼下に見えているあのオベリスクまで、レッツゴー。。。
岩場を下って登って、日の当たらない影は、固く凍った雪が残り、滑らないように3点支持で慎重に!
半分ほど進んだ樹林帯の下りで、残雪のトラバースとなり、登山道から若干外れるやぶ漕ぎも上手くクリアできた。
この2日間、ずっと私が先頭を歩かせてもらっていたが、この難所だけベテランのKさんに先頭を切って頂き
いわゆるルートファインディングにも似たような、足裁きと勘の鋭いリーダーに感謝である(^人^)
やがてアカヌケ沢の頭に到着! 地蔵岳まで10分と書いてあり、これはもう行くしかない!
手前の残雪を滑るように下りて行ったら、5分で寮の河原に到着した。
KさんNさんは、鳳凰三山は10年振りくらいだと言い、更にオベリスク直下まで行ってしまったが
私は記憶に新しく、近付き過ぎても絵にならないので、寮の河原に並ぶお地蔵さんと、写真を撮りながら待つことにした。
短い時間だったが、再びこの場所に立つことができて本当に嬉しい♪
帰路では振り向くたびに雲が湧き上がって、大きく見えていた富士山も、もう雲の中に隠れてしまった。
それでも気温は下がらず、爽やかな風もちょうど良く、帰りもまた終始ルンルンの空中散歩であった。
薬師岳に戻ったら、半そで短パンのトレラン若者男性(単独)が休憩中で、トレランでも人気の山だと言う事を知った。
この男性、実は夜叉人峠登山口への下山タイムが、15:20着の我々と同着だったのだが、嘘のような本当の話をしてくれた!
何と 薬師岳で別れてから、薬師~地蔵間を走って4往復して、下りてきたと言うのである
恐れ入りましたm(__)m…が、今でも信じがたい話である(^^ゞ…でも本当の話だ!
クラブの誰かさんが聞いたら、うちの娘の婿に是非…と、言い出すかも知れない(感じの良い男性でした)
話は戻って、薬師岳小屋で一息入れて、デポしていた荷物を回収して、下山開始!
ザックはまたまた肩に食い込んだが、南御室小屋から苺平の登り以外はほとんど下りなので、気は楽だった。
下りは順調!南御室小屋で昼休憩とし、体にもボトルにもお水をたっぷり補給!夜叉人峠小屋には予定の時間通りに到着した。
夜叉人峠小屋は今日から営業のようで、ドアや窓もオープンとなっていて、小屋内にご主人らしき方も見かけた。
外のテーブルをお借りして、最後の大休憩とし、残りは30分の下りのみ!新たに皆で気合を入れて下って行った。
北岳に朝陽が射し込む。。。
夜明けの雲海 薬師岳小屋と薬師岳
頭を雲の上に出す富士山…薬師岳より
観音岳への稜線と仙丈ヶ岳
右手には蓼科山と八ヶ岳連峰
朝陽に輝く北岳・間ノ岳・農鳥岳、その奥には南南アルプス(中岳・悪沢岳・千枚岳)
観音岳に到着!
振り返ると薬師岳の上に浮かぶ富士山…観音岳より
岩の観音岳山頂 アサヨ峰の右奥に乗鞍岳
観音岳からは地蔵岳への稜線が一望
仙丈ヶ岳
仙丈ヶ岳の左後方に、中央アルプス(空木岳・南駒ヶ岳・越百山など)
甲斐駒ヶ岳の右後方に、北アルプス(北穂高岳~キレット~槍ヶ岳)
オベリスクと北アルプス
先が長いので観音岳を早々に出発!
甲斐駒ヶ岳と地蔵岳…白いラインが北アルプス
岩と砂地のアップダウン 3年前はこの広場で遊んだ記憶が(^^ゞ
左の岩が動物の顔に見えていた。…北岳がどんどん大きくなる。
アカヌケ沢の頭までもう少し。。。
一緒に歩いた皆さんと北岳 そして私と北岳
奇岩越しに北岳…薬師岳からずっと着いてくる北岳の眺望
アカヌケ沢の頭から、天を突き刺す地蔵岳のベリスク
寮の河原から甲斐駒ヶ岳 オベリスクの前に立てた記念の一枚
地蔵岳のお地蔵さんたちとオベリスク
薬師岳小屋10時着目標でUターン。。。
やぶ漕ぎしてきた箇所が、スパッと切れ落ちているように見えていた!以前は繋がっていたのか?
スパッ…の中に一旦下って、やぶ漕ぎの登り!
振り返ると雲が… 薬師岳~地蔵岳4往復のトレランお兄さん
流石にGW始まりの祭日だ!南御室小屋は若者で賑わっていた。
山火事跡…北岳は雲の中 何気に吊るしてあったけど、南御室小屋の番号だ!
夜叉人峠小屋で最後の大休憩、今日(29日)からオープンのようだった。
夜叉人峠からのジグザグ下山道で、花も見頃のアセビの木が群生、登りでは気付かなかった(^^ゞ
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韮崎の旭温泉に立ち寄り湯をして、2日間の疲れを癒し、小作と言うホウトウ鍋屋さんで夕食後
長い距離を走って金沢に戻ったのは、予定より遥かに遅い、11時過ぎ、運転をして頂いたメンバーに感謝です。
自宅でのTVニュースでは、2015年のGWのお天気、九州の一部で大雨だったが、全国的に晴れ!
北陸でも平年より気温が高めで、金沢は25度~27度と、夏日が続いたようです。
鳳凰三山の標高2800m付近を歩いていても、まったく寒さを感じず、シャツ1枚でも冷たい風が気持ち良かった。
ところが雪に埋もれた薬師岳小屋内の気温は2度、一式着替えて分厚いフリースとダウンを羽織って過ごした。
夕方4時頃に、除雪から戻ったご主人が、外で仕事をしていると暖かいけど、小屋の中はまるで冷蔵庫だと言って
やっとストーブをつけて下さり、後に7度まで温まったがダウンは脱げず、雪山に来ているんだと実感であった。
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それなりのお天気にも恵まれ、快調に歩け良かったですね。三年前の夏にも歩かれたコースとかで新鮮味が少なかったかと思いますが、季節は違い、雪の北岳を一生分見た山行でしたね。
又、御一緒出来るといいですね。
他人事ながら計算したら、GW前後の10日間で8座を踏んだのですね!
しかもハードな8座…これはもう、山姥か仙人の領域ですな(@_@…(凄っ)
鳳凰三山は記憶に新しいとは言え、この季節独特の真っ白なアルプスの眺望は、格別に美しかったです。
オベリスクも、何か惹き付けられる魅力がムンムンで、
私は、あの場所で下りの元気を貰えたのでは?と思っています(^^♪
またご一緒に…是非是非宜しくお願いします♪