2月12日(金)曇り。
朝食は、久しぶりにマルシンのハンバーグ、マカサラ、目玉焼きに新ワカメの味噌汁。昼は、カップヌードル。夜は、カツオ、タケノコのから揚げ、糸こんにゃくの煮物。お供は、「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
株価がバブルの時以来好調とのこと。尤、株の取引など生まれて一度もしたことはないし、ナスダックだかキュウリダスかも分らん。しかし、マスコミではコロナによる経済の落ち込みが喧伝されているのに、株価だけが高騰・・・。果たして景気が良いのか、悪いのか、浪人風情には良く分からんし実感もない。
株と言えば、かつて兜町の風雲児と言われ、世に名高い「投資ジャーナル」事件を起こし、晩年は安アパートでタバコの火の不始末で焼死した中江滋樹のことを書いた『兜町の風雲児』(比嘉満広著・新潮社)を読んでいる。これが株などにも全く興味のない私が読んでも中々面白い。
中江が最初に株を買ったのは小学校の五年生のこと。(これも凄い)コツコツ貯めたお小遣いを減らさず、かつ楽しめる方法として映画会社の日活の株を二万円で千株買ったそうだ。二万円は当時の大学卒の初任給に近い金額とのこと。なぜ日活かと言えば『四季報』を読んでいて、(普通小学生で『四季報』を読むか)「株主優待」というものがあることを知る。毎月二枚の映画の優待券を貰える。年間二十四回もただで映画が見れるわけだ。さらに投資したお金も減らない。
父親が証券会社に勤めていたこともあって株を買い易かったこともあろうが、中江自身は、父親からの影響は受けていない。と言っている。株取引の何たるかも知らない私が読んでも、色々な意味で勉強になる本だ。