母の入院費を支払いに病院の会計課へ行ったときのことである。
10日に1度、 『請求書がでておりますので、会計までお越しください』 という書類を受け取るのだが、このときは締めの関係で、入院当日1日分の請求だったはずだ。
とはいえ、入院当日は投薬やら検査やらで費用がかさむのは承知のうえではある。
さて、会計で。
「○○ですが、請求書が出ているそうですが」
「○○さんですね。 100,500円 です」
私は内心 『おいおいおい! いくらなんでも1日 10万 はネェだろうよ!』 と思いつつ、事務員さんが持っている請求書に目をやると『 10,050円 』 と書かれている。
にやりと笑って、
「ああ、10,050円 ですね」 と言ったら、
「あ、すみません、15,000円 です」
・・・・多分、今の言葉は気のせいだろうと思って、10,100円 渡したら、
「11,000円 お預かりいたします」 といって、奥へ引っ込んだ。
・・・・まぁ、今の言葉も多分気のせいだろうと思っていたら、領収書と共にお皿に乗せられてきたのは、950円 だった。
実は私もケタ取りが苦手である。 もちろん、暗算も苦手である。
そんな私、現在の職場に入ったばかりの頃、保証金 7,000,000円 の契約書を作ってくれといわれて、 700,000円 の契約書を作り、危うく会社に大損させるところを水際で食い止めたことがある。
そんなことを瞬時に思い出した私、お皿に乗せられた 950円 のうち、 50円 だけを手にとり、
「お渡ししたのは 100円 でしたよ。 これ、多すぎなのでお返ししますね」
緊張しまくりの新人さんかもしれませんね。
それにしても、新人時代に危うく 630万 の損金を出しそうになった私に比べりゃ、100倍 将来有望だから、頑張ってほしいものです♪