白鳥といえば、遠いシベリアやオホーツク沿岸で繁殖し、冬になると温暖な日本などに越冬のため飛来してくる渡り鳥である。
だいたい11月ごろから飛来し始め、3月頃にはまた北へ向かって飛び立っていく。
そんな白鳥たちは、北海道や東北地方の湖沼や河川で過ごしているものだとばっかり思っていたのだが、ほんの数年前 「千葉県にも白鳥が渡ってきている」 ことを知った。
それからの私は、冬になる度に、優美で力強い白鳥たちに会いたいと思っていた。
千葉県印西市。
2年前までは、印旛郡本埜村 (もとのむら) と呼ばれていた場所に、白鳥たちがいる。
ここでは 「白鳥を守る会」 の方々が6時半と16時に餌を撒いているため、白鳥たちはこの時間をめがけて一斉に集まってくる。
実は私、昨年もこの場所へ行こうとしていたのだが、行きつけなかったのだ (笑)
白鳥が集まっているその時間 (16時) をめがけて、 「多分このへんだろう」 というアバウトさで車を走らせていたのだが、 「このへんだろう」 と思った場所は、見渡す限りの田んぼでしかなかった。
何の目標物もないその場所へ到達するのは、地図があっても難易度が高い。
・・・・というわけで、徹底的にリサーチした今年。
ナビもあてにならない場所・・・・というレポートが散見されるなか、とりあえずは 昨年末に導入したポータブルナビ に導かれてアプローチを試みる。
が、 「目的地に近づきました」 と、突き放されたその場所は、やはり田んぼの真ん中だった (笑)
さて、ここからが問題、とおもむろにリサーチ結果を詳細に記した地図を取り出したとき、2~3枚先の田んぼに、白鳥たちが飛来してくる姿が見えた。
結構やるじゃん、このナビ (笑)
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この場所に、白鳥たちが最初に姿を見せたのは平成4年。
農業用排水路工事のため、たまたま水が溜めてあった田んぼに、6羽の白鳥が舞い降りた。
もちろん、すぐに餌付けなどできるわけもなく、その後は田んぼの持ち主に許可を得たり、毎年水を抜かずに田んぼの一部を、白鳥たちに提供したり。
こうして少しずつ増えてくる白鳥たちの信頼 (笑) を得ながら、現在は1,000羽近い白鳥たちがこの場所で冬を過ごすようになったという。
この日は、寒風が吹き抜ける寒い日だったけど (・・・・っていうか、さえぎるものが何もない場所だし/笑) 、水に優美な姿を浮かべる姿、飛び立つ姿、編隊を組んで飛ぶ姿に・・・・見惚れました。
今年は白鳥だけではなく、ソデグロツルが1羽、この場所に飛んできているということもあり、すっごい望遠レンズがついたデジイチ (デジタル一眼レフ) をもった方々がたくさんいました。
その方々に囲まれて、私のコンデジ写真はまったく冴えないけれど、その力強く、凛々しい姿は、しっかりと私の目に焼き付けてきましたよ。
また来年も行こうかな。 寒いけど (笑)