Catnap Room of にゃんこ

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてます♪

開かずの桐箪笥

2008-06-29 10:41:18 | 雑記

我が家には母が嫁に来てからすぐに購入した 50年もののアイロン が健在なのであるが、それより古いもの・・・・といえば、この桐箪笥であろうか。

この箪笥は、母が嫁に来たときに持ってきた道具の中で、唯一現存しているものである。

何度か削りなおしをして、だいぶ板が薄くなっているような気もするが、さすが昔の職人さんの仕事は違うね。 まだまだ母の着物を守り続ける現役家具である。

 

 

 

さて。 この箪笥の中身はもちろん着物なワケだが、着物好きだった母もそこそこ歳をとってからは普段に着物を着るのがメンドウになったのか、せいぜい冠婚葬祭に着る程度。 

よって、中身の着物はここ 20 年、箪笥の肥やし状態となっている。

しかも大して着物に入れ込んでいなかった娘の私は、母が倒れてからのち、毎年樟脳だけはせっせと取り替え続けているものの虫干しすらすることなく、ちょっとした開かずの桐箪笥と化していた。 

しかしながら、最近多少なりとも着物に興味が出てきた私としては、本当に箪笥の中で コヤシになって朽ち果てている のではないかと心配になり、ここ数ヶ月少しずつではあるが、虫干しを兼ねての確認作業を続けていた。

 

着物を縫うこと、着物を着ることが好きだった母は、娘の私によく言っていたものだ。

「着付けを覚えろ」 「和裁は直線縫いだけで簡単だから浴衣ぐらい縫ってみろ」

母が元気なときは、 「そのうちねー」 とはぐらかしていたわけだが、その母の願いを今、私は叶えてあげたいと思いたった。 

それは、母の着物を着て、母に見せてあげること。

 

脳梗塞や硬膜下血腫を乗り越えた母なので、頭の中身はダメージだらけのはずなのに、不思議と認知症の症状は重篤ではなく、意思の疎通はそこそことれる。 

しかも最近のことは覚えていないが、昔のことは覚えているので、母の枕元で着物の話をすると、わずかながらも会話が続く (笑) 

最近は動く楽しみも、食べる楽しみもなくなっている母。

現在は 「話しかけてもらうこと」 (←自分ではあまり喋らない) が唯一の楽しみらしい。

 

***************

 

その桐箪笥の中で、ちょっと気になる反物を見つけた。

着物地ではなく、帯地である。

・・・・っていうか。 単に興味がなかっただけで、私は大昔から箪笥の中にこの反物があることを知っていた。

しかしあらためて眺めると・・・・これは。 

この特徴的な柄は。

 

 

 

おそるおそる、近所の着物屋さんへ持って行って鑑定 (爆) を依頼してみた。

 

正絹献上柄の博多帯。 

 

あはははは! 本物だってー。 しかも結構イイものらしい (笑)

多分 40 年は経過している反物なのだが色落ちもなく、すれも少なく、いい帯が出来そうである。

出来上がりは8月中旬。 

この帯を母の大島紬に合わせて母に見せてあげたいと思う。

 

・・・・その前に帯結びの練習しろよ、自分。

コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水平線の歩き方

2008-06-15 23:17:11 | おでかけ

昨日、岩手・宮城内陸地震のテレビ中継に気をとられつつ外出したのは、 「演劇集団キャラメルボックス」 のハーフタイムシアター 『水平線の歩き方』 と 『ハックルベリーにさよならを』 の観劇のためだった。

会場は新宿のシアターアプル。 

今年いっぱいで閉館が決まったコマ劇場の地下にあり、このシアターアプルも今年いっぱいで閉館となる。

 

   

(左/コマ劇場。中条きよし氏出演中  右/シアターアプル入口。 隣で上映してる映画には上川隆也氏が出演中)

 

私がこのキャラメルボックスの舞台を初めて見たのは、今から12年前、1996年の 『風を継ぐ者』 、新選組を題材にとった舞台だった。 

今ではすっかりTV俳優になってしまった (笑) 上川隆也氏が土方歳三を演じ、劇団員・菅野良一氏が爽やかな沖田総司を好演した。 

この舞台を見たことによって、そのときまで思いっきり下火になっていた私の中の新選組ブームが再燃したのだ。 

そういえば、このときもシアターアプルだったなぁ。

 

この演劇集団は、もともと早稲田大学の学生演劇サークルが母体となって結成された小劇団であったのだが、ファンタジー、幕末もの、未来、SF。 

笑えたり、泣けたり、感動したりで、私は見るたびにスキになっていったものだ。

 

今回のハーフタイムシアターは、1時間の舞台の2本立て (?) である。 『ハックルベリー』 は12年ぶりの再演、 『水平線の歩き方』 は初演である。 

その 『水平線の歩き方』 が見たくて久しぶりに劇場に足を運んだ。

 

酔っ払って帰ってきた岡崎幸一の部屋に、23年前に死んだ母親がいた。

幸一は状況が飲み込めないまま、いままでの人生を母に語りだす。

その後、1本の電話でストーリーは急展開し、死んだはずの母親と再会できた理由が明らかになる・・・・。

 

まだ公演中だし新作なので詳しい内容には触れないが・・・・・。

人間は、人間に支えられて生きているんだな・・・ということが、ジーンと伝わってきます。

もう・・・・・泣けました。 やられた。

 

 

 

(ねみみにみず(ナチュラルウォーター)、キャラメルボックス・・・ 感動のグッズ???ですか?)

 

 

☆おまけ☆

この日から地下鉄副都心線が開通。 

別に必然性はないんだけど (笑) 、とりあえず新宿三丁目から副都心線に乗り、わざわざ (爆) 池袋に行って夕ご飯食べてきました。  

いえ、決して乗りにいったわけではございませんって。 偶然だよ、偶然! (笑) 

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天災は忘れてなくてもやってくる!

2008-06-14 22:53:37 | 雑記

昨日は送別会で夜遅くまで飲み歩いていたため、今朝は少々二日酔い。

といっても、午後から出かける予定が入っていたため、私は熱めのシャワーを浴びたあと、のろのろと朝食の仕度をしていた。

 

その時、体がフワッと浮いたような気がした。

「あー、やっぱりまだ酒が抜けてないのかなー」 と思いながら朝食の用意を整え、テレビをつける。

土曜の朝、のどかな情報番組が映るはずだった。 

・・・・が、目に飛び込んできたのは激しく揺れるカメラの映像と、アナウンサーの絶叫だった。

岩手県・宮城県で震度6強の地震が起こっている!

 

食い入るようにテレビをみる。

昼ごろには家を出る予定なので、外出の仕度を同時進行させながらも、目はテレビが映し出す地震の状況を追っている。 

その時点 (午前10時頃) では、2人の方がこの地震に関連した事故で亡くなったと報道されていたが、倒壊した家や、出火した家は見当たらなかった。

 

しかし数年前の新潟中越地震のときにも、最初の被害状況は小さいように見えていても、内陸部では土砂崩れで閉じ込められた車や家、寸断された道路で孤立した町の状況が時々刻々と伝えられ、被害がじわじわと拡大していったことを思い出す。

 

夜になり・・・・・・・やはり今回の地震も内陸部の被害が増大しているようだ。 

これ以上被害が広がりませんように・・・・。

 

 

 

・・・・震度6、そのとき私は冷静でいられるのだろうか。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法令順守

2008-06-11 20:18:25 | 仕事のこぼれ話

6月1日から道路交通法が改正されましたね。 

自動車に限っていえば、今回の目玉は 「もみじマークの装着義務」と、 「後部座席のシートベルト着用義務」 でしょうか。

まぁ、もみじマークについてはまだ対象外だし、つける対象者になったとしても抵抗なくつけることができると思っている。 

そもそも、今でも初心者マークつけて走りたいぐらいだし (笑)

 

問題なのは後部座席のシートベルトですね。

あ、友人に乗せてもらう場合はもちろん、タクシーでも観光バスでも、自分が装着するのは抵抗ないですよ。

自分が運転する場合も、シートベルト非着用で減点された若い頃 (爆) ならいざ知らず、今ではシートベルトつけないと身体が安定しないと感じるようになりましたし。 (関係ないけど、今年はゴールド免許がとれたので、任意保険が安くなります♪)

 

 

ところで私は仕事上 (不動産屋ね) 、お客さんを乗せて運転することが、たまーにあるわけです。

しかも今年に入って営業社員が2人辞め、今週末にもう1人辞め、都合3人いなくなる中で、人員補充の予定なし。

 

ちょっと前までは、若いオニイチャンが 「ボク、いって来ます!」 なんてカワイイこと言ってくれたわけだが、最近は気がつくと社内にはペーパードライバーのオバ様しかいないなんてことも (爆)

というわけで、6月も10日を過ぎた昨日、久々にお客さんを乗せて物件案内に出る羽目になった。

 

行き先はさほど遠い場所ではないのだが・・・・・義務化の波はそういうことを理由に許してはくれないだろう。

 

お客さんを後部座席に乗せたところで、まずは私自身が大げさにシートベルトを締めながら、

「あ、私、運転へたくそですから、安全のためにもシートベルトつけていただけますかー♪」 と言ったら、

「後部座席もシートベルト義務化されたんですよね♪」 とドあっさりつけてくれました。

いい人だ・・・・・・。 

 

それにしても自分で 「運転下手だから・・・云々」 っていうのも、お客さんの不安を煽るような気がするし、なんかイイ言い方ないかなぁ。

 

それ以前に・・・これからは物件前での現地集合推奨だね。

「物件までご自分の足で歩かれると雰囲気わかりますよー」  ・・・・なんつっちゃって (笑)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする