Catnap Room of にゃんこ

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてます♪

雨の鎌倉・紫陽花散歩

2022-06-26 14:30:44 | おでかけ
年齢とともに起床時間が早まっている私、既に午前 4 時頃には目が覚めてしまうという境地に達しております (笑)
先日、北半球で夜が一番短いという 「夏至」 を迎えたところですが、早朝にも関わらず、目が覚めるとうっすらと外が明るくなり始め、窓を開けるとまだ爽やかな空気が部屋に流れ込んでくるこの季節は、早起き人類にとってはうれしい限り。

しかしながら、今年はまだ梅雨の真っただ中であるにも関わらず、夜が明けるとともに気温は急上昇し、連日 30 度超えの真夏日が続いている。
昨日 25 日は、なんと 6 月の最高気温も更新したらしい。(伊勢崎市で 40.2 度だって)
ああ、暑い・・・・・・・・。

さて。
これは 2 週間ほど前の、まだ 「梅雨らしかった」 日のお話です。
私の頭の中にある日本史の基礎は、そのほとんどがコミックと大河ドラマ (笑) からできているのだが、今年の私は御多分にもれず、またまた 「鎌倉殿の 13 人」 を見ていましてね。
そんな中、最寄りの駅で見てしまったのが、このパンフレット。



こういうおやじギャグ的なキャッチコピーが大好物な私は、ついつい食いついてしまったわけですよ。
鎌倉へ紫陽花を見に行こう!
・・・・・・単純である。

コロナ禍も 3 年目にしてようやくそのパンデミックから脱却しつつあるようだし、紫陽花は今こそ見ごろのはず。
実は私、シーズン真っただ中の紫陽花見物は、千葉県松戸の本土寺に、 25 年ほど前に行ったきりである。

鎌倉の紫陽花といえば、長谷寺と明月院が有名である。
手にしたパンフレットは、長谷寺推しであるが、今回はもう 10 年以上訪れていない明月院に向かうことにした。
それでもこの私を鎌倉へ誘ったのだから、このパンフレットは、 JR 東日本のお手柄というべきであろう (笑)

当日の朝は曇天、北鎌倉に着くころには小雨が降っていたのだが、紫陽花が美しく見える 「雨」 ならば歓迎である。(負け惜しみではない)
実際にこの目で見たことがない 「明月院ブルー」 を見られるのが楽しみではあるのだが、この美しさを見るために、多くの人たちがこの時期に集ってくるのは致し方ない。
なんせ私もその一人なのだから。



明月院の総門をくぐり、順路通りに進んでいくと、写真でよく見かけるアノ場所が目の前に広がってくる。



実物を目に焼き付けるのが一番ではあるのだが、やはり写真も撮りたい。

 

傘を差しながら、山門脇の石段に咲く紫陽花の写真を撮るのはひと苦労だ。
前にも後ろにも人がたくさんいるので、あまり長い時間立ち止まっているわけにもいかない。
紫陽花しか映っていない、無人の石段を写すには、先頭で入るしかございませんな (笑)

 

もう一か所の観光スポットである、本堂の 「丸窓 (悟りの窓)」 を見るために並んでいる人も、果てしない (大袈裟) 行列だったので、ここを正面から見るのはあきらめて、特別公開中の本堂後庭園へ。
実はこちらからは、 「丸窓」 の反対側が見られます (笑)
反対側の正面に立つと、本堂正面から写真を撮っている人々からブーイングがきそうなので、あえて斜めから撮影 (笑)



本堂後庭園の花菖蒲も美しい。



竹林と紫陽花も風情があるね。



人が多くていろいろ大変ではあるけれど、逆にこの風景を見られるのも今しかない。
この時期にこの空気を感じながらこの場所にいることこそが、大事なことなのだから。

その後は、小雨降る中、ゆっくりと歩いて鶴岡八幡宮へ向かう。
今回は西鳥居から入って石段を上り、おそらく 10 年以上ぶりに参拝。

 

この石段下には、源実朝の暗殺現場といわれた大銀杏が、 2010 年まであったのだが、大風で倒伏し今はない。
日本史は興味を持って調べていくことによって、ますます面白さがわかってくる。
ただ、教室で受ける授業では興味が持てなかっただけだ。
その興味を、私はコミックや大河ドラマで持たせてもらっている。

二の鳥居前から、境内につづく全長 465 mの段葛。

 

2016 年に改修工事が終わった当時、段葛に植えられた桜の木は、まだまだ若木であったのだが、今や青々とした葉をたたえ、その堂々とした姿からは、これからもここ鎌倉の歴史を紡いでいくのだろうなと思われる力強さを感じて、ひと際美しく、また感動的でもあった。