蚊帳とは、夏の夜、麻などで粗く織って作られた布の四隅を寝室に吊って、蚊に刺されないようにその中で眠るという懐かしくも趣のある (笑) 道具である。
しかし、いいトシした私でさえも、幼い頃に祖母の家でしか見たことがない代物なので、どんなものなのか、まったく想像がつかない方々も多いことでしょうね。
さて。
何を季節はずれな話題を・・・・とお思いでしょうが、実は私が住んでいるマンションが、今、まるごと蚊帳の中なんです。
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私が住んでいるマンションでは、先週から大規模修繕工事が始まりました。
これは建物の外壁や鉄部塗装、コーキング等を調査しつつ、劣化したところを直しましょうという大仕事なんですが、その工事期間中は、危険防止等々の理由から、こーんな養生シートで建物をすっぽり覆って工事をすることになるんです。
屋上から垂らした布をつないでいくんですねぇ、初めて見ました (笑)
工事そのものも半年近くかかる大仕事ですが、住んでいる私たちにとっても結構な大仕事。
そもそも10年以上も同じ場所に住んでいれば、いくら集合住宅といえども、玄関回りやベランダに所帯じみたモノや、趣味のモノがたくさん増殖していたりしますよね。
かく言う私のウチも、ベランダには大型の収納箱や植木鉢、使いもしないポリタンクから漬物石までごろごろしているので、これをすべて撤収しなければいけないってところがまず第一の難関(笑)
しかも期間中は、布団や洗濯物を干すのも日程が限られていて、面倒くさいことおびただしい。
そしてそれ以上に気になることは・・・・・・朝起きて外を見ても、天気がわからないことっ!
このシート、細かいメッシュなので、室内から外はぼんやり透けて見えるんですが、部屋の中は正直言って薄暗いです。
でもこのおかげで、幼い頃に蚊帳の中から見たぼんやりとした風景を思い出しちゃったんだよなー (笑)
この状態は6月頃まで続くわけですが、この蚊帳がきれいさっぱり外される頃は、梅雨なんだよね。
なんだかそれはそれで微妙・・・・ (爆笑)