Catnap Room of にゃんこ

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけてます♪

3台目は自分の為に

2015-07-12 16:21:14 | 車の話

1台目の車を契約したのは、父が入院する前日のことだった。

18歳の頃から 「免許が欲しい」 「車が欲しい」 と言い続けてきた私に、 「女は車なんぞ持たなくていい」  と、同じだけ言い続けてきた父が見守る前で、私は契約書に印鑑を押した。

 

父が入院した病院は家から5キロ程の場所にあり、車だと10分程度で通える距離であるが、足が悪かった母が見舞いに行くのも、退院後の父が通院するのも、いざ公共交通機関を使って通おうとすると、バスやJRを乗り継いだ、少々不便な場所にある。

「車があれば便利だろうな」 という思いは、いつしか 「私がやらなくて誰がやる!」 という一大決心となり、度胸とイキオイだけで、長かったペーパードライバー歴に終止符を打つ結果を引き寄せたのだった。

 

結局、その車に父が乗ったのは、たったの1回だけだったのだが、半年後に父がこの世を去るまで、毎日母を乗せて、病院へ通い続けた愛着のある、ダイハツ 「mira  pit  limited」

 

 

父を乗せることは出来なかったが、その後は、母を乗せて通院、買い物、たまにはドライブ・・・・と9年間お世話になりました。

 

2台目の車を契約したのは、母が大怪我で3ヶ月入院したのち、家から20キロ程離れたリハビリのできる施設に移った1週間後のことだった。

9年乗っていた660ccの軽自動車は、高速道を走ると悲鳴を上げ、いろいろと不調も起こってきていたので、9年目の車検を通さずに買替えを決断した。

父の時のように、毎日通う事はできなかったが、週に2回は必ず母の元へと走ってくれた。

不自由になってしまった母を後席に乗せて、里帰り (?) や、近隣ドライブに出かけることもでき、これもまた愛着のある車となった、ホンダ 「Fit」 、誠ブルーの1300cc。

 

 

通い始めて9年目の春に、母は逝ってしまったが、父のおかげで車の運転ができるようになり、母のおかげで高速道が走れるようになった。

多分、こんな事情がなければ、私は一生運転することもなく、運転免許証は高価な身分証明書に成り果てていたことだろう。

 

この夏、 「Fit」 は13年目の車検を迎えるところだったのだが、散々考えて買い替えを決意した。

13年以上経過した車は、自動車税が跳ね上がる。

2年後の車検の頃には、消費税も上がっている。

新しいマシンに慣れるためには、あまりトシいってからの買い替えはムリもあろう。

それ以前に、いつまで車を運転するか、いつまで車が運転できるのか・・・・・

 

まぁ、そんなワケで先日契約を済ませました (^^)v

3台目は、完璧に自分の趣味と楽しみのためではございますが、ある意味これは自分にカセをはめるためだったのかもしれません。

楽しむために健康に気を付け、減った貯金が補填できるまで、不用意に会社を辞めないように・・・・・ね (爆笑)