長州のアジトと疑われる某所で、明日の新選組を担う5番隊隊長をはじめ、歴代の幹部経験者、そしてヒラ (←ワタシ♪) に至るまでの15人が3時間以上にも渡る宴を繰り広げていた。
この危険なる空間で長州の維新志士と新選組隊士との間で、なんらかの密約が取り交されたのか否か。
・・・・・もちろんそれは知る由もなく、宴は明日の武運を祈りつつお開きとなる・・・。
翌 5月10日は、朝の5時からカーテン越しに光が漏れるほどの晴天だった。
この日の予想最高気温は28度。 完璧なる夏日である。
去年のような大雨もどうかとは思うけど、夏日・・・・・かぁ。
毎年アイカタ・トロさんとご一緒にヒラ隊士で参加を続けていた私だが、今年のトロさんは粋な和服をお召しになってパレードを追走する予定のため、本日のパレード参加は私だけとなる。
さて、6時に起きた私は前日の夜に仕入れておいたパン1個とお茶で軽く朝食。
・・・例年なら近くのファミレスでしっかりとモーニングを頂くところなのだが、お腹も空かないうちに弁当支給だった去年のこと、そして本日の弁当支給予定時刻(←ナニに着目してるんだか・・) を考えあわせたうえで、朝は極力軽く済ませることにした。
7:30の集合に間に合うよう、一足先にホテルを出た私は厳しい暑さから脱水症状に陥ることを懸念して、途中小さいペットボトルを買い足し潤徳小学校へ向かう。
その後、ホテルに残ったトロさんは艶やかな御姐さんに変身しているはず (ワクワク♪)
体育館前で受付を済ませると、大きなバッグに入った隊士衣装一式が手渡される。
なにげなくバッグをみると名前の横に ① という番号が。
係りの方からは、 「この番号が今日の配属隊ですよ」 と淡々と伝えられたのだが、私は 「やったーー ー!」と内心小躍り。
それは・・・・。
初めて新選組隊士としてだんだら羽織を着た年、私は4番隊に配属されたのだが、その後は毎年3番隊、2番隊と順調に昇格 (笑) し、 「次は1番隊になれたらスゴイなぁ」と思っていた末での1番隊配属だったからだ。
(上り詰めた私、来年の目標がなくなりましたが・・・/爆)
私が新選組にハマッタばかりの若かりし頃 (♪) は沖田総司に ぞっこんらぶ♪ だったので、 「沖田隊長率いる精鋭1番隊に配属」になるという事実は、ちょっとばっかし若い頃の興奮と妄想を呼び起こさせた (笑)
ちなみに現在は しぶごのみ♪ だ。 (←誰も聞いてません)
高幡不動尊境内に移動した私たちは、粋な姐さんに変身を遂げたトロさんをはじめ、見知った面々と写真を撮りつつ、パレード前のひと時を過ごす。
そうこうしているうちに精鋭一番隊の初顔合わせとなるわけだが・・・・なんと、ビザ皇帝さまもご一緒ですよっ!?
いやー嬉しいなぁ。 さすが一番隊、精鋭ぞろいだぜ! (爆笑)
大日堂前で集合写真を撮ったのち、松本喜次郎 (←今年の私) はいよいよ高幡不動のパレードに出陣する!
松本喜次郎とは。
新選組の平隊士。
文久3年頃に入隊し、池田屋事件では土方隊として屋外の守備を務める。
幕臣取立ての際には、見廻組並御雇の格を受けている。
鳥羽伏見の戦いを経て、江戸に帰還した後は、永倉新八らの靖共隊に参加。
その後、新撰組に復帰するが、途中、白河の戦いで戦死。
墓は福島県郡山市にある。
1番隊は言わずと知れた新選組の精鋭隊である。
よってパレードの隊列の中でも、騎乗のミスター土方の真後ろを行軍する、いわば注目の花形隊ともいえる。
それにしてもこの位置、馬の耳がピコピコ動くところまで見えるので、ちょっと興奮。 おうまさん、かわいい♪
すばらしい晴天に恵まれた今年、高幡不動の街はすごい人手であった。
その群集の中をだんだら羽織を着て歩き出す時が、一番気持ちの高揚する瞬間である。
高幡不動尊を出ると、とりあえずは抜刀も勝鬨もなく、しずしずと歩く。
もちろん駅前ロータリーでもとことこと歩道を歩く。
高幡不動駅前ロータリーで派手なパフォーマンスをしていた頃が懐かしいが、それも時の流れで致し方のないこと。
コースは極短ではあるが、参道通りに入った200メートル、そこで我々は観衆の注目と歓声を一気に浴びるわけだ。
特に隊士が一斉に抜刀・勝鬨を挙げるシーンは、1番隊が最初となるわけなので、もちろん注目度も期待度も高く、うぉ~っと歓声を上げる観衆のリアクションが、逆に新鮮に見える新選組精鋭平隊士(爆) の私であった。
高幡不動尊に戻ると午前のパレードは終了。
予想通り、早くも11:00からランチタイムだ (笑)
だからこそ、朝ごはんのセーブは必至なわけね。 してやったり。
受け取った弁当とお茶をもって、大日堂の山門前に座り込む私。
今年はコンビニ弁当っぽいが、その弁当を包んであるこの風呂敷はいいねぇぇぇ (笑)
このランチタイムから、その後日野へ移動するバスに乗るまでの1時間ちょっとがお楽しみの 「ふれあいタイム・その1」 だ。
毎年恒例のようにお会いする方々とお話したり、写真を撮ったりしながら楽しい時間を過ごす。
それにしても・・・・・結構探しているにも関わらず、桂小五郎や高杉晋作に会わないんだよなぁ。
まぁ、朝から彼らを探す手配書が新選組の間で大量配布されているんだから、逃げ回っているんだろうけど・・・・ (笑)
などと考えながら厠へ。
そこで・・・・・・あろうことか、桂そして高杉に遭遇!
どうする新選組精鋭1番隊!!!!!
つづく?