桜乃記-さくらのき-

九州に住む、しがない若手サラリーマンが書きつらねた現代の随筆。
日本名刺研究会(会員数2名)の代表でもあります。

石井慧のUFC参戦について

2009-01-18 | スポーツ
ども。

記事下書きを一回保存しようと思って「投稿」ボタン押したら、
記事保存されず消えるし。

時々あるんだよね、このgooブログ。
マジで泣きたくなりますよ。
いや、単にメモリ不足かも。

さて、気を取り直していきましょう!



北京オリンピック柔道男子100kg超級金メダリスト、石井慧。



彼の昨夏の活躍ぶりと独特の発言は、皆さんもご存知でしょう。
彼はアメリカの総合格闘技団体、UFCへの参戦を決めましたね。

普段総合格闘技のことなんて新聞に載らないのに、石井のUFC参戦は日経新聞にも載ってて驚いた記憶があります。


総合格闘技の老舗団体UFCは、野球に例えればアメリカのメジャーリーグです。
総合格闘技界において、今最も資金力があり、最も多くの強い選手を集めている団体なのです。

もちろん日本にも総合格闘技の団体は存在します。
メジャーなのは”DREAM”と”戦極”でしょう。

DREAMは青木真也、桜庭和志、所英男、ミルコ・クロコップなどを擁しています。
K-1ともつながりが深く、テレビ放送もされているため資金力もあり、日本で一番大規模な興行を打つ力を持ちます。

二番手は戦極という団体で、吉田秀彦、菊田早苗、五味隆典などを抱えています。

そのほかの団体としては、総合格闘技の草分け的存在”修斗”。
名古屋を本拠とする”DEEP”。
船木誠勝が中心となって作った”パンクラス”などがあります。



しかし石井は日本の団体ではなく、アメリカのUFC参戦を決めました。
これは正直僕にとって意外でしたね。

なぜなら、単純に日本の団体のほうが厚遇が約束されているからです。

日本の団体は、当然のことながら日本で興行を打ちます。
ということは必然的に日本人選手の起用が多いということ。
優先的に試合を組んでもらうことが出来ます。
また、もし力が衰えても大舞台に出してもらうことができます。
今の桜庭和志が良い例でしょう。

さらに言えば試合をする相手選手が外人である場合、ホームで闘うということで大変有利な状況となります。

このように日本の団体との契約は有利にもかかわらず、石井はメジャーリーグのUFCへ参戦を決めました。
五輪金メダリストというこれ以上ない話題性に加え、まだ22歳という若さ。
DREAM、戦極陣営ともに、是が非でも欲しかった人材に違いありません。

ところが彼は茨の道を承知で、敢えてUFCを選んだ。
これはどういうことでしょうか。

これは石井の発言から読み取るとやはり、
「一番強豪がそろっている舞台でやりたい、そして一番になりたい」
ということらしいですね。

自分の力を、最高のステージで発揮したいというアスリートとしての当然の欲求でしょう。

また、舞台を海外に移すことにより、縁を切った全日本柔道連盟や、世間とのしがらみを絶つことも出来ます。


彼は階級がこのままでいけばヘビー級(93キロ以上)でやることになるのでしょうが、身長は181センチとヘビー級においてはかなりのハンディを背負います。
ヘビー級は190センチ台がごろごろいますからね。

現在世界最強と言うべき選手にエメリヤ・エンコ・ヒョードル(ロシア)がいます。
彼は182センチと上背は無いのですが、相手との距離を一気に潰す踏み込みと回転の早い連打を持っています。
だから身長が低くても最強の座に君臨しているのですが、これはヒョードルだけが持つ天賦の才というもので、通常の選手はこのような能力を持ち得ません。

そのため、やはり石井のUFC挑戦はかなり大変なものとなる気がします。
いくら五輪金メダリストと言えども、です。


総合格闘技は「打投極(だ、とう、きょく)」と言われます。
すなわち殴る蹴るの”打撃技術”
相手をテイクダウンする”投げ技術”
寝技等で関節技をかける”極める技術”
大きく上記3つの能力が必要となることを表します。

レスリング式テイクダウンはまだまだでしょうが、柔道で”投げ技術”は十分すぎるほど身についてますし、柔術茶帯(!)で”極める技術”も確か。
ということは課題はやはり”打撃技術”なんですね。


彼のUFC参戦は秋ぐらいになるでしょうか。
石井選手の活躍に是非期待したいです!


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