Anchor

旅行記、世相独言

ハート・オブ・イングランド -バーミンガム近郊-(異文化体験24 LNG‐11の旅)

2012年07月07日 17時52分38秒 | 異文化体験_西欧
(写真はクリックで拡大します)

ハート・オブ・イングランド -ストラッドフォード・アポン・エイボン- 1995.7.1~7.2

 バーミンガムの「ハイアットリージェンシーホテル」

 成田からパリ経由で英国バーミンガムに着陸したのは、午後7時半。

 案の定、空港バゲージカウンターでトラブルが発生。一部の乗客がパリ・ドゴール空港で自分の荷物が積み残されて離陸してしまったのを機窓から見ており、当然荷物が出てこない。
 そんな中の一人に今回同行のT氏も含まれていた。結局、明日の便で顧客宿泊ホテルまで届けることで決着。機内用の洗面具セットを受け取りホテルにチェック・インしたのは午後9時過ぎ。

 今回の宿舎はLNG-11(第11回液化天然ガス会議)が開催される国際会議場に隣接するハイアット・リージェンシー・ホテルである。

 
(左)ブリティッシュ・エア・ウェイズで貰った案内書    (右)バーミンガム市内地図


 翌朝、荷物のまだ来ないT氏と共に、チャーター車で「ハート・オブ・イングランド(イングランド心臓部)」の小旅行に出る。

 ロイヤル・シェイクスピア劇場画廊のシェイクスピア肖像(1564-1616)

 まずは、シェークスピア生誕の地「ストラッドフォード・アポン・エイボン」に向け山のない田園風景の中を1時間のドライブ。
 シェイクスピアの家族はこの地方の旧家で、父母共にアーデンの森に小規模な土地を持つ農民層の出身である。この地で生れロンドンで活躍し晩年を名士としてこの地で過ごしたシェイクスピアは、劇「お気に召すまま」の中で、「俗塵を遠く離れたここでの我々の日々は、樹木に言葉を聞き、せせらぎに書物を見出し、小石に神の教えを読み取り、森羅万象に善を発見する」とアーデンのの森に設定された公爵の言葉に、彼自身の真情の吐露が読み取れる。

 
(左)ヘンリーストリートにある生家  (右)19C半ばに描かれた生家「不朽の天才ここに生まる」とある

 多くの人で賑わうエイボン川に面して建つロイヤル・シェークスピア劇場、ヘンリー・ストリートの生家、ギルド・チャペルとシェイクスピアが学んだグラマースクール、古いチューダー風の木骨造りの家々が16世紀の街並みをそのままに当時の暮らしを偲ばせる。

 
(左)ロイヤル・シェークスピア・カンパニーの前で(後が劇場)      (右)シェークスピア像を背景に

 
(左)大勢の人で賑わうエイボン川沿いの公園 (右)左側ギルドチャペルと右側ファルコン・ホテル 手前はニュー・プレースの庭

 
 ハイストリート沿いのレストランで昼食をとり、次なる目的地「Warwick Castle」(ウォリック城)に向かう。

 
(左)イングランド一と言われる中世の名城「ウォリック城」       (右)入場チケット

 
(左)楽しめる城壁を巡るコース        (右)お城の塔から見るエイボン川と広大な田園風景

 エイボン河岸に広がる壮大な敷地にイングランド一の中世の城として名高いウォリック城にも、沢山の観光客が訪れて、城壁を巡るコースに人の列が出来ている。
 ステート・アパートメントには「1890年代の王室の週末パーティ」と銘打ったマダム・タッソーの蝋人形の展示があり、豪華な室内を垣間見ることが出来る。
 城塞の塔の上からは、エイボン川と広大な田園風景が広がっている。

 英国政府観光庁(BTA)日本事務所作成のパンフ(逆バーミンガム?)

 夕刻前、バーミンガムに戻り、国際会議場での展示ブースの作業状況をチェックする。今回もCC社の I 嬢がJGA(日本ガス協会)ブースの制作を担当してくれている。
 明日から始まるLNG-11の日本展示ブースの目玉は、実在する小規模LNGガス化工場の模型と関連技術である。

 夕刻、国際会議場の食堂に展示関係者や会議の日本語同時通訳等が一堂に会し、夫々の役割分担、ブース来訪者への接客マニュアル等の確認を行う。ロンドン在住の日本人女性コンパニオン2名、英国人女性コンパニオン3名、それに日本からの各社やJGAの説明要員達が各展示コーナーに張り付く。

 準備万端、滞りなく終了。明日の開会式を待つのみ!