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旅行記、世相独言

ドイツの温泉町、兎に角でかい! -バッド・デュルハイム-(異文化体験12 都市再生の旅7)

2011年04月19日 17時45分32秒 | 異文化体験_西欧
(写真はクリックで拡大します)


ドイツの温泉町、兎に角でかい! -バッド・デュルハイム-  1990.9.20~22

 フィレンツェからバスでミラノに戻り、空路スイス第2の都市チューリヒへ。そこから再びバスで黒い森の近郊、西ドイツのバッド・デュルハイムに着いたのは夕刻。
 チューリヒからバッド・デュルハイムへの道はアルプスの牧歌的風景が一面に広がっている。国境線が入り組んでいてスイス→西独→スイス→西独と進む。
 途中ライン川で唯一のラインフォール(滝)を見物する。とにかく寒い。ホテルの部屋に入るなりヒーターのバルブを全開にするが中々暖まらない。

 
   (左)ライン川唯一の滝      (右)バッド・デュルハイムの宿舎セントラルホテル

 そもそも何故にこんな人口1万人の温泉町に来ることになったのか。「バッド・デュルクハイム」という一字違いの大きな温泉町があり、そこに行くはずが、どうも旅行代理店が間違えたらしく、「バッド・デュルハイム」というこの温泉街に来てしまったようだ。とは言え、明日は市長自ら歓迎レセプションを開催してくれると言う。

 
(左)黒い森に点在する温泉保養地の一つバッド・デュルハイム      (右)上空写真

 西ドイツにはおよそ300ケ所の温泉保養所があり、バーデン・バーデンのような国際的保養所から今回のような田舎の保養所までバラエティに富んでいる。ここは市の100%出資会社が開発・管理運営を行っているユニークな存在らしい。

 裕福な西独国民のバケーションの過ごし方は海外の保養所のようだが、低所得者層は国内温泉保養所を利用し、当地の人気は高いようだ。隣近所のおばさん達がお互い誘い合って来る場合が多く、日本人の観光客なんて初めてと言われる。2年後西独の国家レベルの温泉祭りをここが誘致したというので、なかなかやり手の市長である。

 
  (左)森の中の温浴施設        (右)優しい木で出来たドーム状の温泉

 市長の計らいで、温泉の一日フリーパスが貰えるようだ。サウナ体験希望者もフリーにすると言うので、小生、S氏、某コンサルのM氏の3人が挙手。ちなみにわが調査団のマドンナは見学だけということで、皆がっかり。

 水温は羊水の温度が最も適温と聞いたことがある。保養に来た老若男女がゆっくりとした時間の流れの中で温泉を楽しんでいる。サウナは少し離れた所にあり、辿り着くとサウナハウスは非常に広く、数部屋のサウナルームと水浴場所や足を冷水に浸す場所、談話コーナー等から構成されている。水着のままサウナルームに入ると、眼鏡をはずしているのではっきりと分からないが、湯気の向こうの先客達が新しい客を見ている視線を感ずる。  

   
                 サウナ施設の中は、素っ裸で混浴(写真はイメージ写真)

 白衣の女性が我々に近づいて何事か言いながら、人差し指で腰の辺りを指して下げるしぐさを繰り返す。取れ!ということか。
 湯気にも慣れると、何とここでは男女を問わず全裸で闊歩している。正に混浴施設!う~ん、取るか! 皆の視線が異国人の股間に集中しているのを感じながら、水着を取って外に置き、ついでに見返してやろうと眼鏡をかけて部屋に入る。

 とあるサウナルームに入ると何人か先客があるが男か女か熱気で分からない。空いている場所にドッカと座り、目が慣れると真ん前に35歳位の女性が仰向けに横たわっており、同年代の女性が隣にうつ伏せで寝てたりで、目のやり場に困る光景。白衣の女性が入ってきて灼熱の石に水をかけると、とたんにムッとする熱気に包まれる。隣のおじさんが気さくに話し掛けてくる。隅の砂時計に合わせてサウナを楽しむと良いと言う。

   
            サウナ施設には比較的若い層が多い!(写真はイメージ写真)

 外に出ると若者が冷泉にさっと入るか、冷泉の入ったバケツに足を入れ、またサウナに入ると良いと教えてくれる。おかしなもので、ものの5分もすると裸でいることが違和感なく感じられる。とは言え禁欲10日目。裸のドイツ女を目の前に見ていると息子がムクムク頭をもたげそうになる。こりゃいかん!と冷泉にザンブリ。

 でも負けた!ドイツ男のソーセージには。



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