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SJesterのバックステージ

音楽関連の話題中心の妄言集です。(^^)/
もしよろしければ、ごゆっくりどうぞ。

好漢逝く

2012年01月11日 22時53分24秒 | ピアノ関連
ピアニスト、アレクシス・ワイセンベルクのディスクが我が家のターンテーブルに載ったのはいつ以来だろうか?

15年・・・いや20年以上も聴いていなかったかもしれない。
私が社会人となった前後にドイツ・グラモフォンにあって、気鋭のピアニストとしてならした彼。

彼のドビュッシーは何度も聴いた記憶があるが、ラフマニノフのソナタのディスクは巧いかもしれないがなんと無造作な弾き方かと思い、スカルラッティのソナタはペダルの踏みすぎではないかといぶかしんだ。
おかげで私のクラシックのキャリアの最初期に手に入れたCDのはずなのに、いまなお美麗で新品同様に見えてしまう。

それが今・・・
彼のラフマニノフを耳にするとなんと無駄なく、潔い男気を感じさせる演奏家であるかと感嘆し、スカルラッティにはピアノによる男の憩いの最良の表現であったと認識を新たにしている。



折しも東京事変解散の報があった。

椎名林檎の声明にはこうあった・・・


我々が死んだら電源を入れて
君の再生装置で蘇らせてくれ
さらばだ!



そして・・・
1月8日の訃報に接したアレクシス・ワイセンベルクは私のうちに今晩再び蘇り、不滅の硬派な好漢ピアニストとなった。

合掌

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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移籍の運命は (eyes_1975)
2012-01-19 20:57:06
ワイセンベルクはEMIの看板ピアニスト。ラフマニノフ弾きで数々の名演を残してたのよね。カラヤンとの「第2番」バーンスタインとの「第3番」バッハも良かった。
だが、ドイツ・グラモフォンから3枚は頂けなかった。それから新作など活動状況が途ざえたのよね。
それお病気療養中だったのね。ご冥福お祈りします。
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一般的には・・・ (クラウディオ・アラウ)
2012-01-20 07:26:00
おっしゃるとおりなんでしょうね。(^^;)

でも・・・
私はDGのころの彼のほうが好きです。
ただのぶっきらぼうではないことが聴き取れるようになってからは、なおそう思うようになりました。

レオンハルトも亡くなってしまいましたが、訃報はアーティストを自分の中に蘇らせてくれますね。
生きてるうちにもっとちゃんと聞いておけばよかったと思わせられます。
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