★PARIS RAIN
(演奏:ブレンダ・ラッセル)
1.IDEAL WORLD
2.SHE’S IN LOVE
3.CATCH ON
4.WALKIN’ IN NEW YORK
5.LOVE AND PARIS RAIN
6.EXPECT A MIRACLE
7.PLEASE FELIPE
8.YOU CAN’T HIDE YOUR HEART FROM ME
9.MOVE THE MOON
10.SOMETHING ABOUT YOUR LOVE
11.BABY EYES
(2000年作品)
ある悲しい出来事があって・・・
その時間には、自分がたまたまこのCD収められている曲をyou-tubeで聴いていたと後から知った。
いうなれば、このCDはその出来事の「思い出のために」入手したものである。
残念なことを「記念」とは言いづらいし「形見」というのもヘンなので、「思い出のために」とちょっと気取って言ってみたわけだが・・・
チャイコフスキーのあの室内楽曲を多分にイメージしてのことだし、サブで選んだトンボーという言い回しはラヴェルのタイトルに倣ったもの。
これまでブレンダ・ラッセルを特に好きだったわけでもないし、今、自分の手許にこのディスクがあるのはまさに偶然・・・
でも、悲しみが癒えるにしたがって、このディスクの良さがじわじわ感じられるようになってきたのは驚くべきこと。
なんともいえない不思議な感覚になる・・・。
そういうものの、以前からブレンダ・ラッセルについてはそれなりに知ってはいた。
一般的に代表曲と目される「ピアノ・イン・ザ・ダーク」はナンバーワン・ヒットになったほどの曲だし、マイケル・フランクスの名作「SKIN DIVE」で「WHEN I GIVE MY LOVE TO YOU」をデュエットしていたのを覚えてもいる・・・
前者は正直ピンとこないが、後者は何度耳にしているかわからないほど聴いている・・・
もっとも、マイケル・フランクスが主でステキなデュエット相手として聴いていたにすぎないのだが。。。
あるいは、アーティスト、ブレンダ・ラッセルの最大の功績はオリータ・アダムスの歌唱でCMにもなっていたと記憶する「GET HERE」をこしらえたこと・・・かもしれない。
彼女が非常に多彩な楽曲を作ることができることは、この作品でも十二分に証明されている。
歌手としても非常にチャーミングなのだが、なんかこうクワッと迫ってくるものがなかったりするせいか、件の「GET HERE」にしても「たかが歌」って感じに留まってしまっていた気がしてならない。
それが、オリータ・アダムスみたいな存在感あるディーヴァって感じの人がが歌唱すると、おんなじ曲でも魂を揺さぶられる感じがして「されど歌」になっちゃうもんだから不思議。
要するに、ベートーヴェン的にいうと「心より出でて心に届く」作品をものにすることができるのだが、表現者としては、よりインパクトのある触媒的な人物に共演・助演してもらうことで活かされるタイプ・・・というのが私の個人的なブレンダ・ラッセル観といっていいのだろう。
でも、そんな素晴らしい楽曲をこれまでいくつも残してきたことだけでもたいしたこと・・・であるのは言うまでもない。
そんな彼女の楽曲を何十年と折に触れ耳にしてはいるのだが、先のエピソードもあり、とりわけ私の心に馴染んだ経緯をもつのがこのディスク。
そんなに気にいったんだとすれば・・・
いろんなアーティストでそうしているように、このディスクから受けた感銘を再体験したいという衝動の赴くままほかのブレンダ・ラッセルのCDを漁ろうと思いそうなものだが、まったくそんなつもりはない。
それは・・・
他でそうした期待が叶えられた経験がほとんどないことをようやく学習して懲りたから・・・
ではなく、本当にこのCDだけで充足できているからである。
ほんとうに偶然に、アーティスト本人のあずかり知らない個人的体験と分かちがたく結びついたことが出会いのきっかけなのだが、全編、まったく心地よく聴ける・・・
この人には、こんな満足できるCDがあるのに他の作品を求めるのはナンセンスというものだろう。
このフィーリングそのものが奇跡的なのに、それを超えるのを求めるなんて容易じゃないに相違あるまい。。。
SMOOTH JAZZ・・・
以前は生理的に受け付けないような気がして天邪鬼的反応をしていたのだが、昨今、それに身をゆだねるのも心地よいと思えるようになった。
日和ったんだろうか・・・
いや、諸行無常・・・生きているかぎり、ものごとや人の感じ方は流転していくんだろうな。
いつもの記事と違って、今回、楽曲個々の感想などについてはひとことも触れていないのだが、私のこの個人的な感覚を文章にすることは困難だし、仮にそれができたとしてもあまり意味があるとは思えない・・・
むしろ、それぞれの人に、私と同じような経験に根差したお気に入りの盤があるんだろうなといういうことに思いを馳せてとりとめない駄文を投稿する次第。
あえて情報としての感想を述べるとするならオーディオ面。
このCDがHDCDだとZZ-EIGHTにセットして初めて気が付いたのだが、高音質に恥じない鮮度の高い音が聴かれたことはうれしい驚きだった。
X-50wで再生したときより明らかに相性がいいい・・・そりゃフォーマットが違うから・・・ことが、クリアに実感できた。
HDCDがこんなに実力があるなら、他にもいいのがないかと、こちらは大いに気になるところである。
それと、真に実力のあるアーティストが聴いたことのないレーベルから1枚だけ作品を発表した場合・・・
これは非常な力作、名作であることが多いと感じる。
もとより、そのようなこだわりや良心のかたまりのようなレコード会社が長続きするとは到底思えないので、短命に終わることが常だろうという想像もできてしまうのは残念。
ジェニファー・ウォーンズのフェイマス・ブルー・レインコートを出したサイプレス・レーベルなどがその代表例なんだろうが、ブレンダ・ラッセルのこのCDをカタログに残したヒドゥン・ビーチなるレーベルははたして現在も存続しているのだろうか?
気になるところである。
そうそう・・・
文字通り新婚旅行の「記念」として、パリのマドレーヌ寺院で購入したCD・・・
いい思い出のはずなのに、これが見事に記憶の彼方に葬り去られている。
「連れ合い」とは新婚旅行以来20年近くそれなりにやってこられたと理解しているので、記念品のひとつやふたつ忘れ去っていたとしても祝着至極のはずなのだが・・・
なんかちょっと残念なような気がしないでもない。
(演奏:ブレンダ・ラッセル)
1.IDEAL WORLD
2.SHE’S IN LOVE
3.CATCH ON
4.WALKIN’ IN NEW YORK
5.LOVE AND PARIS RAIN
6.EXPECT A MIRACLE
7.PLEASE FELIPE
8.YOU CAN’T HIDE YOUR HEART FROM ME
9.MOVE THE MOON
10.SOMETHING ABOUT YOUR LOVE
11.BABY EYES
(2000年作品)
ある悲しい出来事があって・・・
その時間には、自分がたまたまこのCD収められている曲をyou-tubeで聴いていたと後から知った。
いうなれば、このCDはその出来事の「思い出のために」入手したものである。
残念なことを「記念」とは言いづらいし「形見」というのもヘンなので、「思い出のために」とちょっと気取って言ってみたわけだが・・・
チャイコフスキーのあの室内楽曲を多分にイメージしてのことだし、サブで選んだトンボーという言い回しはラヴェルのタイトルに倣ったもの。
これまでブレンダ・ラッセルを特に好きだったわけでもないし、今、自分の手許にこのディスクがあるのはまさに偶然・・・
でも、悲しみが癒えるにしたがって、このディスクの良さがじわじわ感じられるようになってきたのは驚くべきこと。
なんともいえない不思議な感覚になる・・・。
そういうものの、以前からブレンダ・ラッセルについてはそれなりに知ってはいた。
一般的に代表曲と目される「ピアノ・イン・ザ・ダーク」はナンバーワン・ヒットになったほどの曲だし、マイケル・フランクスの名作「SKIN DIVE」で「WHEN I GIVE MY LOVE TO YOU」をデュエットしていたのを覚えてもいる・・・
前者は正直ピンとこないが、後者は何度耳にしているかわからないほど聴いている・・・
もっとも、マイケル・フランクスが主でステキなデュエット相手として聴いていたにすぎないのだが。。。
あるいは、アーティスト、ブレンダ・ラッセルの最大の功績はオリータ・アダムスの歌唱でCMにもなっていたと記憶する「GET HERE」をこしらえたこと・・・かもしれない。
彼女が非常に多彩な楽曲を作ることができることは、この作品でも十二分に証明されている。
歌手としても非常にチャーミングなのだが、なんかこうクワッと迫ってくるものがなかったりするせいか、件の「GET HERE」にしても「たかが歌」って感じに留まってしまっていた気がしてならない。
それが、オリータ・アダムスみたいな存在感あるディーヴァって感じの人がが歌唱すると、おんなじ曲でも魂を揺さぶられる感じがして「されど歌」になっちゃうもんだから不思議。
要するに、ベートーヴェン的にいうと「心より出でて心に届く」作品をものにすることができるのだが、表現者としては、よりインパクトのある触媒的な人物に共演・助演してもらうことで活かされるタイプ・・・というのが私の個人的なブレンダ・ラッセル観といっていいのだろう。
でも、そんな素晴らしい楽曲をこれまでいくつも残してきたことだけでもたいしたこと・・・であるのは言うまでもない。
そんな彼女の楽曲を何十年と折に触れ耳にしてはいるのだが、先のエピソードもあり、とりわけ私の心に馴染んだ経緯をもつのがこのディスク。
そんなに気にいったんだとすれば・・・
いろんなアーティストでそうしているように、このディスクから受けた感銘を再体験したいという衝動の赴くままほかのブレンダ・ラッセルのCDを漁ろうと思いそうなものだが、まったくそんなつもりはない。
それは・・・
他でそうした期待が叶えられた経験がほとんどないことをようやく学習して懲りたから・・・
ではなく、本当にこのCDだけで充足できているからである。
ほんとうに偶然に、アーティスト本人のあずかり知らない個人的体験と分かちがたく結びついたことが出会いのきっかけなのだが、全編、まったく心地よく聴ける・・・
この人には、こんな満足できるCDがあるのに他の作品を求めるのはナンセンスというものだろう。
このフィーリングそのものが奇跡的なのに、それを超えるのを求めるなんて容易じゃないに相違あるまい。。。
SMOOTH JAZZ・・・
以前は生理的に受け付けないような気がして天邪鬼的反応をしていたのだが、昨今、それに身をゆだねるのも心地よいと思えるようになった。
日和ったんだろうか・・・
いや、諸行無常・・・生きているかぎり、ものごとや人の感じ方は流転していくんだろうな。
いつもの記事と違って、今回、楽曲個々の感想などについてはひとことも触れていないのだが、私のこの個人的な感覚を文章にすることは困難だし、仮にそれができたとしてもあまり意味があるとは思えない・・・
むしろ、それぞれの人に、私と同じような経験に根差したお気に入りの盤があるんだろうなといういうことに思いを馳せてとりとめない駄文を投稿する次第。
あえて情報としての感想を述べるとするならオーディオ面。
このCDがHDCDだとZZ-EIGHTにセットして初めて気が付いたのだが、高音質に恥じない鮮度の高い音が聴かれたことはうれしい驚きだった。
X-50wで再生したときより明らかに相性がいいい・・・そりゃフォーマットが違うから・・・ことが、クリアに実感できた。
HDCDがこんなに実力があるなら、他にもいいのがないかと、こちらは大いに気になるところである。
それと、真に実力のあるアーティストが聴いたことのないレーベルから1枚だけ作品を発表した場合・・・
これは非常な力作、名作であることが多いと感じる。
もとより、そのようなこだわりや良心のかたまりのようなレコード会社が長続きするとは到底思えないので、短命に終わることが常だろうという想像もできてしまうのは残念。
ジェニファー・ウォーンズのフェイマス・ブルー・レインコートを出したサイプレス・レーベルなどがその代表例なんだろうが、ブレンダ・ラッセルのこのCDをカタログに残したヒドゥン・ビーチなるレーベルははたして現在も存続しているのだろうか?
気になるところである。
そうそう・・・
文字通り新婚旅行の「記念」として、パリのマドレーヌ寺院で購入したCD・・・
いい思い出のはずなのに、これが見事に記憶の彼方に葬り去られている。
「連れ合い」とは新婚旅行以来20年近くそれなりにやってこられたと理解しているので、記念品のひとつやふたつ忘れ去っていたとしても祝着至極のはずなのだが・・・
なんかちょっと残念なような気がしないでもない。
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