鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

放置された田んぼ

2008-10-19 | 風景
鹿児島の田んぼは、稲刈りはすっかり終わりました。


中には、まだ掛け干しをしているところも見られます。
そんな中に、まだ稲が残っている田んぼがありました。
ここだけです


よく見ると、稲の中にものすごい雑草が生えています。
下の黄色いのは稲ですが、上の白っぽいのは雑草です。
こうなると、稲と雑草を分けるのは不可能に近く、稲刈りはしないのでしょう。

何らかの事情があって、田んぼを維持できなくなり、放置したものと思われます。
結構広い田んぼ2枚が、このようになっています。
雑草取りをしないと、こうなるという見本のような田んぼで、米作りの大変さが偲ばれます。
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茂頭観音

2008-10-17 | 史跡
鹿児島市五ケ別府町にある茂頭(もつ)観音を訪ねました。
脇田川の源流付近に茂頭という集落があり、そこにあります。


茂頭観音の入口。
ここには、かつて、1729年に開かれたお寺があり、それ以来ここを寺山と呼んでいるそうです。


こんな山道を登っていきます。


岩に刻まれた茂頭観音。


穏やかな顔をした観音様。

寺山を開山するに当り、まず、山を切り拓くために山神を祀り、その後観音様を安置したと考えられています。
市内でも、このような豊満で美しい観音様は珍しいそうです。
私も、梅ヶ渕観音とここくらいしか知りません。
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勝野ふじ子文学碑

2008-10-16 | 史跡
薩摩川内市入来町の国道328号の脇に、勝野ふじ子文学碑があります。
近年建てられた立派なものです。


勝野ふじ子文学碑。
地元鹿児島でもあまり知られていない作家ですが、どんな人だったんでしょうか。
案内板から要約すると・・・

勝野ふじ子は、大正4年3月5日、入来町坂出に生まれました。
鹿児島県立第二高等女学校を卒業し、昭和19年3月21日、入来町で29歳の若い命を閉じました。
作品は、小説9篇と短歌数種を残すのみですが、芥川賞の選考会で話題にされるほど、文学的価値の高いものでした。
文芸誌「九州文学」の同人仲間、田中稲城(福岡県八女郡矢部町)との愛に支えられ、お互いを励ましあい、質の高い文章を残しています。


「美しく生きる」は、手紙の中の言葉だそうです。


作品のリスト。

異父妹、小春日、蝶、南国譚、うしろかげ、平田老人、安とおさくの話、老婆の記、薄暮

読んでみたい気がしますが、入手が難しいでしょうね。
地元の隠れた人物を発掘して、広く知らせるのはいいことだと思います。
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「フラガール」の町

2008-10-15 | エッセイ
最近、映画「フラガール」がテレビで放映されたので観た。
衰退する炭鉱産業から転換し、観光施設「常磐ハワイアンセンター」を設立するときの、ダンサーと教師の物語である。

フラダンスのダンサーを養成することになったが、全員、炭鉱の娘である。
指導者として、東京から、SKDにいた一流ダンサーが招かれる。
娘たちの踊りは、最初、箸にも棒にもかからないものだった。
教師と、娘たちや炭鉱マンたちとの対立。夕張に引っ越していく仲間。
教師は、東京に帰ると汽車に乗る。
ホームに集まり、フラダンスのしぐさで想いを伝える娘たち。
やがて、教師と娘たちの間に信頼関係が築かれ、プロのダンサーに成長していく。
落盤事故で父親が亡くなった日も、教師に教えを請い、踊ろうとする娘。

ハワイアンセンターオープンの日。
全員で、見事なフラダンスを披露する。
夕張の仲間から贈られた花の髪飾りを付け、腰を振って踊る蒼井優ちゃんのソロのダンスがカッコよかった。
最後は再び、全員でのダンス。
終わると、割れるような拍手と総立ちする観客。
その中には、ダンサーになることに強く反対し、勘当までした優ちゃんの母の姿もあった・・・

舞台となった福島県いわき市には4年間住んだ。
当時、常磐炭鉱は閉山となり、新しい工業都市を目指しているときだった。
種子島生まれの私たち夫婦にとって、福島県は未知の土地だった。
行く前は、会津磐梯山、鶴ヶ城、猪苗代湖くらいしか知識はなく、みちのくの、暗く寒いところという印象だった。

いわき市に、映画「喜びも悲しみも幾年月」や美空ひばりの「みだれ髪」の舞台となった、塩屋崎灯台がある。
ここから眺める海は、ふるさとの暖かい海とは違っていた。
親潮が流れるこの海は、夏でも冷たいことが多かった。

「喜びも悲しみも幾年月」の灯台守夫婦のように、私たち夫婦も流れ者だった。
長女と次女はこの町で幼稚園に入り、長男はこの町で生まれた。
出産の日も、私は仕事だった。
妻は、長女と次女を隣に預け、一人、タクシーで病院に行き、長男を産んだ。
ハワイアンセンターは、年間会員になり、よく通った。
プールで子供たちを泳がせ、温泉に入り、ハワイアンショーを見るのがお決まりのコースだった。
当時は、そんな物語があることなど知らずに見ていた。

映画のフィナーレのシーンを見ながら、妻が
「よく行ったねえ」
としみじみと言った。
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ジュズダマ他

2008-10-14 | 植物
昨日に続き、野山の散策で見かけた植物です。


ジュズダマ(数珠玉) イネ科
この実に糸を通し、首飾りを作って遊んだ人も多いのではないでしょうか。


ガマズミ(スイカズラ科)
つややかな色をしている実です。
漢字や名前の由来はよくわからず、「神つ実」から来たという説もあるようです。
この実で果実酒を作ることができるそうですが、作ったことはありません。
食べたら酸っぱかったです。


カラスウリ(烏瓜) ウリ科
カラスどころか、他の鳥が食べているのも見たことがありません。
植物は、鳥に食べてもらったほうが、分布が広がっていいんですがね。 


シイノキの巨木も見つけました。
幹周り7~8mあります。
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山ぶどう

2008-10-13 | 食べ物
野山を散策していて、山ぶどうを見つけました。


エビヅルの実(蝦蔓) ブドウ科


熟れていない青いエビヅルの実。
マスカットのような・・・


エビヅルの実を大量に収穫しました。
おいしそうでしょう?
小粒ながら、甘く、ブドウ特有の酸味があり、とてもおいしいです。
子供のころ、野山を駆け回って、この山ぶどうを食べていました。
種子島で、ガレブといいます。
山形では、この山ぶどうからワインを作っていました。


こちらはサンカクヅル(三角蔓) ブドウ科
葉が三角なので、エビヅルと区別がつきます。
エビヅルに比べ、やや苦味があり、おいしくありません。


これはノブドウ(野葡萄) ブドウ科
食べられません。
実は赤紫や青紫になります。
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大橋他

2008-10-12 | 石橋
日置市東市来町にある石橋を訪ねました。

国道3号から江口川を少し下った所に大橋があります。

下流から見た大橋。
 橋長:8.5m
 幅員:4.6m
 架設年代:明治28年5月
川は江口川です。


左岸アーチ部。


河床は溶結凝灰岩からなり、甌穴があります。
石が岩のくぼみに入り、流れで回転して穴になったものです。

江口川を少し下ると、桁橋があります。

下流から見た桁橋(名称不詳)。
 橋長:9.53m
 幅員:1.55m
 架設年代:不詳
上流に南九州自動車道の橋が架かっています。


上流から見た桁橋。
右岸部は鉄板の桁です。

さらに江口川を下ると野元橋があります。

上流から見た野元橋。
 橋長:12.7m
 幅員:3.8m
 架設年代:明治13年10月


下流から見た野元橋。


橋のたもとにある架橋記念碑。
明治十三年十月の文字が刻まれています。

今回の石橋は、いずれも現役で使用されているものです。
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キンモクセイ他

2008-10-11 | 植物
コスモス、菊・・・
秋を代表する花はたくさんありますが、キンモクセイもその一つです。
花は小さくて目立たないのに、匂いで存在を主張します。

庭の生け垣のキンモクセイが咲いています。

キンモクセイ(金木犀) モクセイ科
この花の香りで秋を感ずる人も多いのではないでしょうか。

ホトトギスも咲いています。

ホトトギス(杜鵑) ユリ科
花びらの斑紋が、ホトトギスの胸の斑紋に似ていることから、名付けられたそうです。

我が家の庭は、インパチェンスの花でいっぱいです。
夏から咲いていますが、いまだに咲いています。

インパチャエンス(ツリフネソウ科)

このように、夏と秋が同居している我が家の庭。
かと思うと…

冬の花、ツバキのつぼみがもう出ています。
玄関の脇にある岩根絞です。
1月から、1カ月以上咲いてくれます。

自然は、しっかりと冬の準備もしています。
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麻漬の滝

2008-10-10 | 水辺の風景
久しぶりに滝の探訪に行きました。
薩摩川内市にある麻漬(あさつけ)の滝です。
市比野温泉から県道川内郡山線を川内市街地へ向かうと、山中というバス停があり、この付近に案内看板があるので、これに従って行きます。


林道を2.2km進むと、この看板があるので、ここから山を下ります。


山道は、プラスチックの階段で整備されており、歩きやすいです。


麻漬の滝。
 高さ:15.3m
 幅:8m
このときは、幅8mもありませんでしたが、大雨の後は幅が広がるのでしょう。
冠岳を源流とする百次川の支流で、やがて川内川に注ぎます。
ほぼ垂直の崖で、豪快に流れ落ちていました。
マイナスイオンたっぷりです。


滝の上部。


滝の下部と滝つぼ。


滝の下流です。
ここにも小さな滝と早瀬があります。
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鴨池動物園跡

2008-10-09 | 史跡
私にとって一番古い記憶がいつなのかはっきりしませんが、鴨池動物園へ行ったこともそのひとつです。
その時の写真がありますが、3歳か4歳のころだと思います。
子供の好きな動物園へ連れて行かれ、記憶が残っているのでしょう。

鴨池動物園は、現在の平川動物公園へ移転し、跡地はダイエーになっていますが、一角に動物園の面影が残っています。


鹿児島市鴨池2丁目にある鴨池動物園跡。
跡地の一角が児童公園になっており、そこに動物園時代の古い門柱があります。
この左がダイエーです。


児童公園の石塀。
これも動物園時代のもので、周りをこの石塀で囲んでいました。


鴨池の石碑。
側面に昭和13年の文字があります。
昔は、鴨が飛来する池があったのでしょう。

ここを通るたび、幼い日にここを訪れたことを思い出します。
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