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鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

阿多火砕流

2011-05-16 | 風景
県道鹿児島加世田線を鹿児島から加世田に向かうと、谷山インターを過ぎた道路右にこれがあります。


道路法面にコンクリートの枠があり、地層が露出しています。


看板に「10万年の眠りから覚めた阿多火砕流」とあります。


下の赤褐色の地層が、8000万年前に海底で堆積した堆積岩(四万十類層群)、上の黒い岩が10万年前に鹿児島湾の入口から噴出した阿多火砕流です。
阿多火砕流が噴出したあと、阿多カルデラができました。


地層の境界。この境界には、8000万年近い時間差があります。
下の堆積岩は、風化によって軟らかくなり、さらに火砕流の熱で赤くなっています。
火砕流の岩石(溶結凝灰岩)は、鹿児島で石材として広く利用されており、特に石橋に使用されています。
阿多火砕流のほかに多くの火砕流の石材があり、色合いなどの特徴が違います。


案内看板の、切土直後の写真。
自然の中の博物館といえそうです。

石橋記念館に展示されている火砕流です。

花棚石(50万年前の吉野火砕流)。


小野石(30万年前の上部加久藤火砕流)。


小山田石(30万年前の下部加久藤(下門)火砕流)。
コメント (10)
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